RSSフィード:http://alpha-ralpha.com/diary/index.rdf
2007-09-08 北海道の歴史の道が見えてくる。 [長年日記]
_ [読書] 北海道の歴史の道が見えてくる。
吉川弘文館「街道の日本史1アイヌの道」を読んでいる。そろそろ読み終わる。以前同じシリーズの「2蝦夷地から北海道へ」と、古書で見つけた「北海道交通史」などを読んでいたが、今読んでる本の地図に描かれた道筋を見ているうちに、だんだんと奥州街道の終点・松前から先をどう進んでいけばよいかが見えてきたような気がしている。
まずは松前から函館、森に出て、噴火湾沿いに太平洋岸を歩いていき室蘭の辺りまでは行く。
そのあとは苫小牧から黒松内越えの道を日本海目指していく。難所といわれた積丹半島をなんとか越えて石狩川河口に出たなら、ほぼ石狩川沿いにまずは故郷を目指し、やがてはその故郷を越えはるか宗谷を目指す。そしてオホーツク海に面する海岸沿いに南下し、知床を横断したら父が生を受けた釧路に向かって…。
おおむねアイヌの生活道に沿って現在の国道・道道が拓かれている、という解釈の元にこのような道筋を描くことができそうだ。途中何も無いところが多いから、体力に任せて明けから暮れまで一日無心に歩き続けることができるだろう。ただし一里塚も本陣も無いのだが…。