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2013-08-17 [長年日記]
_ 「シャーロック」第3話。
宿敵モリアーティ登場。今回たくさんの事件が連続するとともにもう一つの事件が並行して進んでいき、第2シーズンに突入。つづく。
_ 「シャーロック2」第1話。
エロい。ラストよくわからず。マイクロフトの冷血さが大変よくわかる。シャーロックが天才的なのは20歳過ぎて魔法使いさんになったせいだった。つづく。
_ 「シャーロック2」第2話。
バスカビルの犬。ちょっとトリックが陳腐化してきたか?残り1話。
_ [統計学][数学] ベイズの定理。
_ $H$を仮説、$e$を証拠とする。仮説の実現確率を$P(H)$、証拠のあらわれる確率を$P(e)$とする。$P(e|H)$は仮説が真のとき証拠のあらわれる確率である。これら3つの値は経験的データや理論的予測などからそれらしい値を決めることができる。これらによって、証拠があらわれたときに仮説が真である確率はどうなるか?もちろんこれは、証拠がない時の確率$P(H)$よりは大きくなると予想される。証拠が根拠あるものであるならば。その答えが
_ $P(H|e)=\frac{P(e|H)P(H)}{P(e)}$
_ である。たとえば、風邪をひいたときに発熱する確率をデータによって数字で与えることはできる。だが、発熱したからと言って風邪をひいたのであると言えるわけではないから(発熱を症状とする多くの疾病がある)、熱が出たときにそれが風邪の症状である確率を計算することはあまり簡単とは言えないだろう。もし風邪の発生率が小さいなら、その確率もそれにしたがってやはり小さくなってしまうわけだが、"今風邪が流行っている"ということだけから自分が風邪をひいている可能性を計算するのに比べると、熱が出たことによって自分が風邪をひいている可能性がどのくらいなのかを計算する方がまだ有益と言えるだろう。そして、証拠が多ければ多いほど、自分が風邪にかかっているから無理な運動を控えてゆっくり静養するべきであるということの意義が増してくる(これは、可能性を考えているうちにどんどん風邪が悪化してきて症候がたくさん現れるということを意味しているわけではない)。人よりも注意深く観察することによって仮説の確からしさを高めていく"シャーロック・ホームズの方法論"の数学的表現なのである。ドラマ「シャーロック」を楽しみつつ、この方法論の強力さを理解することができたというのは、この盆休み最大の成果と言っていいと思う。ただ、まだわからないのだ。なぜ、ベイズの法則は、単に条件付き確率の定義のトートロジー("私とは私である"のような"同語反復")以上の意義を持っているのか。つづく。
_ 「シャーロック2」第3話。
最後の事件。原作を踏襲したラスト、と言うことなのだと思うが、前にも書いた通り原作ちゃんと読んでないので確証なし。でもそういうことだろう。そして、シャーロック3につづく、と言うニュアンスを含ませつつそうはならないだろうな、と思う。これだけ原作が多くの年代にわたって多くのファンを持っている作品を映像化するというのは、我が国で大河ドラマ作るよりも大変な努力がいるだろう。むしろ原作に忠実な設定で十分な考証のもとに作ることの方がた易い(と言うか、カタい)だろう。
_ そういえば、「進撃の巨人」第11巻が出ていた。過去にアマゾンで10巻を購入してたのに、恐ろしいほどに俺の嗜好を的確に分析してたおすすめメールが来ていなかったので気づかなかった。購入記録が残るので、過去に何度かやってしまった二度買いを防ぐ意味はあるが、おすすめしてほしい本をおすすめしてくれないのは不満だ。そういえばこのサジェスチョンの推定もベイズ推定を使っていたのではなかったかと思うのだが。
_ [漫画] 「進撃の巨人」11
というわけでガーっと読んだ。この手の連載漫画はもしかして毎週週刊誌で読んどいた方がストーリーがつながるのかもしれない。単行本は次巻が12月頃なので、その間にはこの巻の記憶が無くなってしまう。どこかでまた1巻から一気読みすべきなんだろうけど、その1巻が俺のうちのどこにあるかがわからない。木の葉を隠すには森に。その森が今の我が家だ。内容について何も書いてなかった。エレンをはじめ、巨人化する能力を持つ人間が当たり前になってきている。初期の飛び抜けた発想に比べると、物語としての整合性を保つためだろうか現在の展開はゆるやかに見える。人類側の危機感もちょっとゆるんだ感じに見えている。