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2013-08-27 谷川健一さんがお亡くなりになった。 [長年日記]
_ 「魔の系譜」「白鳥伝説」「常世論」…
谷川さんは8/24に亡くなったのだそうだ。学生時代、妖怪とか民俗学の妖しさにあこがれて「魔の系譜」を読んで、民俗の記憶とはとんでもないものなのだと思ったのだったが、どこにそう感じたのか今ではもうわからないほどに谷川さんの著作からはるかに遠ざかってしまった。それでもいつか著作集を読み進めていきたい、と思っていたのだった。学ぶべきところの多い人が無くなった時にはつい自然と「寒い時代になった…」とつぶやきたくなる俺はやはりファーストガンダム世代なのだ。Wikipediaで谷川さんのことを調べてみると、フランス文学を修めてのち作家としてスタートしつつ、学会との距離を保ちながら民俗学を究めていった"在野の"学者であると書いてあった。92歳で亡くなった。全集全24巻が出ている。俺にとっては全集が欲しくなる人の一人。まあ割といっぱいいるんだけど、欲しいというだけならば。全集の第1巻は「白鳥伝説」。学生時代に無理して買っておきながら今手元に無いので、金欠に泣く泣く売りに出した本なのだと思う。その頃の自分に報いることのできる自分が今ここにいるのだとしたら、これを購入せずに済ますわけにはどうにも行かないのだ。というわけで高いけどアマゾンでポチッた。あーあ、読む時間あるかどうかわからないのに。