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2013-09-04 [長年日記]
_ 蚊に食われた手指の股が痒くて目が覚めた。異常に痒くて眠れないのだが、こんなこともあろうかと思って買っておいたウナコーワクールもろこしヘッドが見つかったのでものすごく捗る。俺も真田さんの域に近づいてきたようだな。
もろこしヘッドでウニウニしながら、統計の輪講の余談的なものを用意しようかと思って少しラオの教科書を眺めている。かの正規分布はどのような場合にあらわれるのか、その例が5つくらい出ている。大まかには分布の対称性と独立性から関数解析によってあらわれるものと、二項分布の極限から漸近するもの、というふうに大別される。射撃の着地点分布とか気体分子の速度分布は前者で、ランダムウォークする粒子や酔っ払いの位置の分布が後者に相当する。前者はさらにラオによると、直接的に関数形を導いていくケースと、特性関数が正規分布のものに一致することを示すケースが示されている。数式を変形させていって真面目に導くことは悪くないのだが、たとえば射撃の問題なんかは、モンテカルロシミュレーションから正規分布を導くことができたりしないのだろうか?と考えてしばし悩んでいる。あと、大変技巧的だが、一様乱数からボックス=ミュラー変換によって正規乱数をつくる数値計算法はどうか?など。いつだってホスト役は労多くして報われ難い面がある。その労自体を楽しめないと良いホストにはなれるものではない。それにしても、この5つばかりの例を見てみるならば、これらの例で仮定している事柄が成り立たないならば正規分布を仮定することは誤りである、と言ってもいいのだと逆に思う。それなのにいつの間に正規性の仮定がゴールデンルールのようになってしまって、ほとんど盲信されることが多いのか、と思う。ちなみに、酔っ払いが本当にフラフラと酔歩しているとしたら、彼を見つけるのにはどこを探せばよいかと言うと、彼が酒に酔い始めたその最初の地点にいる確率が一番高いのでそこで待っていればよいということになる。犯人が現場に戻るように、酔っ払いもまた飲み始めた最初の場所に戻る可能性が高いのである。だが、犯人の回帰の場合とは異なって、酔っ払いが酔い初めの場所に特別の思い入れを持っているという訳ではない。ただ偶然そこにいる確率が他より高いのである。
痒みはだいぶ収まった。でも指の股がまだはれているので妙な感じだ。
_ 帰りがけに野暮用が発生してエアコン修理を1時間遅らせてもらう。作業は5分ほどで終わる。正直俺でも直せるような組み立てミス。作りが安っぽいので…ということで、気を付けて使うべきところをご指導いただく。関係ないけど猫を飼ってる家では冷蔵庫の冷媒の配管が腐食する危険があるということも聞いた。尿に含まれる硫化水素(そんなものが入っているのか!)が腐食のもとなのだそうだ。そして、我が家の配管もちょっと変色しているということだった。ちょっと失敗だったのは、勧めたスリッパが買ったままで、両足が樹脂のタイでつながっていたのでサービスマン殿がよろけてしまったことだ。哀れなり…というかごめんなさい。疲れた。部屋が涼しくてPCの前でうたた寝が捗る。目覚めたらマイコさんが恐竜先生の役でドラマに出てる。ぴったりの役だと思う。綺麗。可愛い。胸小さい。
_ とても痒かった指の股なのだが、どうもこれは蚊に食われたのではないのではないかと言う気がする。これは汗で爛れたのではないか。そういうことはあるらしい。江戸期の書物「旅行用心集」の中に、馬の汗は人間にとっては毒であるから気を付けることと書かれているが、俺はオヤジの汗にもまた結構な毒が含まれていると思っている。デトックスで汗をかく以上は、その毒が汗に含まれているに決まっている。おそらくはアンモニアや尿素・尿酸などの窒化物、さらには硫化水素もか?冷蔵庫の銅配管を腐食される猫の尿に匹敵するような毒である。今夜もちょっと痒い。