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2013-09-17 [長年日記]
_ 人間界にはオークが擬態して生息している。そのことは今日特に良くわかったような気がしている。オークはオークの子供を溺愛している。それを育ておおせるためならどんなに汚いことも平気でやってのける。子煩悩とはやはり煩悩の一つであり、徳高い人間であるならば捨て去るべきものである。まして子育てのために他者を犠牲にするなどもっての他なのだが、オークにとってはそれが美徳である。それゆえに醜悪な遺伝子が人間界を脅かすばかりだ。さらにオークは人間と交配することが可能である。それがまた大きな問題の一因である。間違ってオークと暮らし、オークの生活を見た人間は人間であることを捨て去る傾向にある。その醜悪さはそこにとどまる限りは心地よいものであるようなのだ。
人間世界の大半はすでにオークによってその場所を占められている。崇高な領域はどこにもなくなろうとしている。
_ 「オーク死すべし!」しかしその声ももはやか細いものとなり果てた。人類は滅びる。オークの世となる。俺は隠遁する他無い。だが、平和的に世捨て人となるためには、最もその境遇から遠い企業という場所で生活せねばならないと言う現代の矛盾がある。無事に隠遁するためには蓄えが必要なのである。