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2015-11-07 [長年日記]
_ 英会話。今日も数分のプレゼン資料を作ってみた。最近日経ビジネスで昆虫食のことを読んだので、そこから思い出したいくつかのことをネタにした。1800年代の後半にイギリスのHoltと言う人が昆虫食を勧めるパンフレットを出版したのだが、彼はそれを健康のために、と勧めていたらしい。現代においては、未来の食糧危機に備えて昆虫食を、という論調に変わってきている。ところでもっと昔のアイルランドにおいてはガリバー旅行記の作者であるジョナサン・スゥィフトが、「控えめな提案」をしていた。新生児を、繁殖のためのものと食用のものとに分けて、後者は1歳になるまで手厚く育てたのち、フリカッセやソテーに供する。もう少し穏やかな提案は1970年代のMGMフィルム「ソイレント・グリーン」によって与えられたものである。soilent=soy(大豆)+lentil(レンズマメ)からの造語だが、これは死亡した人間が材料である。だがもちろん、生き残るためには昆虫食を選ぶ方法もある。やはり70年代の映画「パピヨン」のスティーブ・マックイーンのように。コンクルーディング・クエスチョン。さあどちらを選ぶ?
ところが、プレゼン相手のテリー先生(仮名)はボーイスカウトでサバイバル授業を担当したことのある上級者であって、チョウやガの幼虫は毒を持っているものが多いから注意とか具体的な知識を有していたのである。必要に迫られたら、きっとスカベンジングも昆虫食もしていかなくてはならないのだろうと思う。この話は、自らが飢餓的状況にない場合にのみ(悪い)ジョークとして成立するものだ。物を食べるという行為はそのコミカルな見かけほどにのんきなことではないのだ。