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2019-01-10 [長年日記]
_ けふも明日も寒いようだ。まだ鼻喉がおかしい。量子と統計の物理の自習型課題、もう全然わからない。参考書を何冊も見てみたがどれもノーテーションが違うから同じことを書いてるのかどうか全くわからない。一応見たので、もうあとは過去問をしっかり解いていくだけ。本当はもっとゆっくりと学生時代にわからなかったことなんかをいちいち納得して学習したかったが、そんな余裕は今後時間を作ってやっていく他はない。学んだことは全部学ぶだけにしか役立たない。そこが、ひとかどの人物になれるかならないかの違いなのだろう。良い。えせ教師でいるよりは永遠のスチューデントでいたい。それが私の願いなのだ。もっとも、やはり本当の教師であり偉大な学者であった存在はいたのである。シュレーディンガーの伝記を読んでそのあとすぐに、今度はブローダのボルツマンの伝記を読み始めた。だから今日は少し眠たかった。が、睡眠不足の甲斐はあった。この本に書かれていることを信じる限り、ボルツマンは大変に魅力的な人間だったようだ。この人の講義は大変な人気だったらしい。私もそんな教師に巡り合っていたら…いやいや。やはり私は今の私だっただろう。ボルツマンが本当に好きになった。オーストリア出身で、元は実験物理でのちに世界の見方に革命的な変化をもたらし、しかも思想家としても一流であったという点ではボルツマンとシュレーディンガーには共通の部分があるが、人間的魅力という点ではボルツマンほどの人はいないのではないか。そんな気になる。知りたいと思うなら、彼らの残した著作にはいくらでも触れることができることは幸いなことだ。