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2012-10-29 [長年日記]
_ 100均で手鏡を二つ買ってきた。
夜中の合わせ鏡に映るもの。それは…もちろん薄くなった頭頂後部なのである。
頭頂部のしかもやや後ろから来るとは油断していた。てっきり生え際から後退していくものと思っていたのに。禿げ、それは悪魔のように忍び寄ってくる。禿げ光れとは祈らんものを。いままでさんざん禿げを馬鹿にしてきた自分ではあるが、異変を自覚したのはGWの熊野街道ウォーキングの時だ。雨にぬれた自分の頭がなんだかやけに薄く感じた。「まあイケてないときはそんな風に見えるものだろう」と自分をだましていた。そして最近、ジムでヨガをやっている時ときどき頭の上に地肌が見えるような気がしていた。鏡に移しながら角度をいろいろ変えてみて、「なんだ、これは照明がてかっているんじゃないか。いわゆる天使の環ってやつだな」なんて、やはり自分をだましていた。しかしいつまでも認めない訳にはいかない。すでに地肌が見え始めている。ピンチだ。
しかしまあ一方で覚悟してないこともなかった。父もそうだし母方の叔父たちだって、やはり年をかさねればスダール化(←"すだれ"にかけてみたのだがどうせ伝わらないだろうから解説すると、『ウルトラQ』第23話「南海の怒り」という回に登場する大蛸の怪獣の名がスダールというのだ。それにしてもいいサブタイトルじゃないか、俺もこれから「けいりう堂 a.k.a 南海の怒り」とでも名乗ることにしようかな。)しているわけで、この一族にあって俺一人がスダール化の呪いから逃れられようものでもないのだ。これは仕方がない。まあしかしまだ終わらんよ。最後の一本が抜ける日まで、せいぜいストレスを溜めず、地肌を痛めず、過度にシャンプーすることなく、リンスを地肌につけず、やさしくいたわってやることにするとしよう。抜け始めてわかる、髪は長い友達…。ついにこの言葉を自分の問題として受け止める日がやってきたのかと今、深甚に思っている。それにまあ、ウルトラQの本放送をリアルで見てた世代がスダール化していたとしても不思議なことは全くない。