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2017-11-17 [長年日記]
_ 久し振りにiPhoneを忘れて出社。通勤途中の道で、家を出て3-4分ほどしたところで気づく。駅に向かう坂をもう下り始めた頃。戻るのは億劫だ。今日はそれ無しで過ごそう。きっと過ごせる。以前、神木隆之助が主演(というよりも狂言回し)でやっていたNHKスペシャルの、近未来、人が完全にITとつながった世界を描いた番組のことを思い出す。主人公は、端末を忘れて外出する。それは非常な冒険であって、彼は”それ無し”の世界に向き合ってしばらくは動くことができなかったように記憶している。私の世界はまだそこまでは行っていない。足を運べば坂のふもとには庚申塔が立っており、かつて流れていた小川の跡を踏み越えた向こうにはほとんど確実に私を職場へとつなぐ昔は国鉄と呼ばれた路線への乗り口が待っている。通勤時間を過ごすための今朝の朝刊も、背をステープラーで止めてバラバラにならないようにしてカバンの中にある。幅広のベルクロで止めているカバンの”かぶせ”を開くと「支払いは任せろーバリバリ」のAAのようになってちょっと恥ずかしいカバン。周囲のみんなが「やめて!」と止めてくれたら良いフラッシュモブになるのに。
そういうわけで、車中でも待合でもトイレの中でも情報端末の向こう側につながることの無い日は、特に何という不便も気づきもなしに終わったのだった。たぶん、ある日これが無くなったとしても何とかやっていけるのではないのか。もちろんある以上はそれを利用するのだが、それの無くなった世界がディストピアになるとは限らない。夜のヨガ、大変良かった。そのあとひっそりとカポターサナとハヌマーンアーサナも自習。どっちもまだまだまだ。