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けいりう堂日記

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2008-07-01 開港記念日でお休みのカラオケの日。 [長年日記]

というか、休暇取った。まあなんでかしらんけど会社は午前のみの営業なのです。 それで午後は恒例のカラオケ大会withアニメ&&特撮シバリ(というか自発的に縛られているのですが)に参加。 で。新シリーズの「妖怪人間ベム」のEDなんかを甘く切なく歌ったりしたのでした。

時の中で変わらないものを思うとき 寂しくなるのは何故? 寄り添い 笑い 集う人々の歓びが ずうっと続いたら 永遠が見えるかな? きっと…

これをちゃんと歌うために吉田美奈子のアルバムを買ったりしてたのです。アニソンカラオケにかこつけて、歌いたい歌を歌っているという方が正しいと思ってるんだけどね。 ↑の歌詞は二番ということになるのでしょうけど、なぜかこの部分がグッと来て心臓をガッと鷲掴みにしてドッドッと目の幅涙が流れてしまうのです。

時の中で変わらないものを、これまでの街道歩きの中でずいぶん見てきたせいかもしれません。そのほとんどは石に刻まれたものでしたっけ。

そして、イワナガヒメとコノハナサクヤヒメのことにまたしても思い至るのです。人は何故無生物の最たるもの、石、に心を奪われたりするのでしょうか。という具合に。

いいね、吉田美奈子。夢で逢えたらもいいけど、8月の永遠はとても吉田美奈子さんっぽいです。歌詞も何度も聞いてみると、とても無邪気な問いかけで書かれていたことに気付きました。「人々の歓びが続いたら…」なんて、なんかベム・ベラ・ベロの無償の人間愛を思わせたりもしませんかね?考えすぎですかね。

2008-07-03 出張。 [長年日記]

地方工場の人々と話をしてくる。彼らの問題は複雑だ。 時系列データのカテゴライズ。
寝てて夢を見た。とある図書館の陳列ケースの中に、解決を与えてくれそうな本が置いてある。コックスの教科書を第二次大戦中に訳してガリ版か青焼きで出版した、わら半紙でできた二巻の分厚い本。これを手に入れるのは難しそうだから、原著を手に入れよう。そう思って目覚めてしまった。

なんかいい本ないかな。

2008-07-04 失調。 [長年日記]

_

疲れきってほうほうの体で帰ってきたような感じの夜。

何にも興味がわかない。この休みはつらい思いで過ごすことになるだろうか?


2008-07-07 ぬかよろこび・ダウンロード [長年日記]

_ もしかするとこのネタは多いかもしれない。

うちのHDレコーダーはT社製で、使い方がめんどくさいところが気に入ってる。まあそれはともかく。 先ごろ2台体制になって、かたやBS録画、かたやCS録画と地球温暖化の片棒を担いでいるわけですが、今朝早朝、なんだかビビビビンと鬼太郎のビンタのようなインスピレーションに突き動かされて、ソフトウェアのダウンロードをしてみた。すると、新しいソフトウェアのダウンロードが始まった。 これは。 これはもしや、近頃話題のダビング10対応の新しいソフトが配布されたのか?と大変わくわくしてインストールの時を待っていた。

はい。これが今回のタイトルにつながるわけですね。

女装してレース編みをしているところに女王様がやってくる。そして「おまえは何てレース編みが下手なんだ!」と罵倒されることに無上の幸福を見出す。そんなM男がかつていたのだ、と聞いたことがある。いや、たぶんカストリ雑誌の末裔的三流劇画雑誌なんかで読んだエロい記事だったのだろう。

全く脈絡ないけど、そのときの女王様のノリでT社を責め殺したいような気分なのだった。

でも、信じてるよ。。。T社。それは決して、俺の髪型がサザエさんに似てるからじゃないんだ。

2008-07-13 宮崎あおい・絶世のブサイク [長年日記]

_ こんなタイトル許されるんでしょうか?



近頃「篤姫」を良く見てるんですが、ちぃが「道元の冒険」で、はげヅラで頑張ってる時にあおいちゃんは開国の頃の女傑をなまめかしく演じておられるわけで。 今日は義父と将軍の二つの死に立て続けに接して顔がぐちゃぐちゃになってるわけでして。 こういう女優って、ほかにもいたっけかなあ?

この適度なブサイクさ加減が、今時代を牽引しているということなのでしょうか。時代が求めるのはクールビューティであるところの栗山千明ではなくてアヒルの眷属であるところの宮崎あおいである、ということなのでせうか。

2008-07-15 エクスカリバー(うぜぇ) [長年日記]

_ 最近おもしろいマンガ&&アニメは「ソウルイーター」。アニメになるために描かれたようなマンガ。描線が面白い。マカの細長い脚が大胆に動くのもいい。



しかしなんと言ってもこの作品が画期的なのは、伝説の聖剣エクスカリバーに対する印象をガラリと転換させてしまったことではないだろうか。

エクスカリバー=うぜえ。

ぎゃはは。もう決定的。

2008-07-16 An unhappy end。 [長年日記]

_ 喜劇王、と呼ばれた人物が、あぐらをかいてすっかり小さくなって、サイの目のように並べたいくつもの結末の間に座り込んでいた。私にはその人はグルーチョ・マルクスのようにも見えたし、ソウルイーターのエクスカリバー(うぜえ)のようにも見えた。



彼の言うことには、自分がこれまでに描き演じてきた数々の劇の結末に比べると、この人生の本当の結末はあまりにも悲惨であり、正気で演じ切ることには堪え得ないのだそうだ。

「そんな結末しかあり得ないのだというのならだ」

と彼は言った。 「どれを選ぼうと大差はない。そして、一様にさみしい『現実の結末』を、私が演じてきたこれまた一様に空しい、これら『いつわりの結末』とすっかり取り換えてしまってもさらに変わりはない。人生はサイの目の如くだと言わなかったかね?いや、より合わせた色つきのロープだったかね?」

そんなようなことを言って彼は、してやったりとばかりにほほ笑んだのだが、老いた喜劇俳優たちが一様に持つ悲しみは、そんな笑みで消えるものではなかったのだった。

こういう夢を見ていた。夢から覚める間際に、この夢のタイトルは"アンハッピー・エンド"だな。冠詞をつけて"アナナンハッピー・エンド"。と、思った。

目覚めて、あれ?"アナンハッピー・エンド"か?と、思い直した。

ハッピーエンド、というタイトルがマルクス兄弟の映画にあったように思っていたが、それも偽りの記憶だったようだ。

タイトルに"アン"が何個ついていようが、それが偽りの記憶によるものだろうが、今は全く違いがないように思える。どの結末が起こるかは完全に等確率と考えるしかない。特別の理由が存在しないからだ。


2008-07-20 レオン・ラッセル聞きながら酔い痴れる夜なんて。ひさびさで。 [長年日記]

…ひさびさで、どう接していいかわかんないよ。

さて。 学生の頃からこの人の曲にはずいぶん接しながら人生を送ってきたような気がしてたのだけど。

この人の曲の歌詞は、こっちのことなんてなんかどうでもいいみたいに書かれているように思えてしまう。彼の書く詞の言葉に、ひとつひとつ感情が共感する部分はたくさんあるけれど、それでもこの歌詞は彼のもの。どうしても理解できない部分がいつまでも残ってしまう。"A song for you"は愛唱歌と言ってもいいくらいなのに、なんかやっぱり言葉が心に染みいらない。英語がわからないだけなのか?

"And if my words don't come to gether, listen to the merody, 'cause my love's in there hiding"...

恋はなんとも仕方のないものです。路傍の花とうっちゃっておこうとしても、やはりそれはわが心の石にあらざる事の証であり、ましてふとした言葉に涙をこぼすようなセンチメンタルなど。。。

で、レオンがどう歌ったか、ということなのですが。



道に迷った夜。 氷交じりの風が君を呼んでいるのが聞こえている。

青い鳥なんかいない。

悲しい気持ちを抱きしめながら、でもこの部屋から出ることなんて思いもしない。

明日へのたったひとつのコネクションは それでももしかしたら君に会えるかもしれないというそれだけのことだけで。

うん。。。悪くないんだけど、まとまらないよ。ママン。

2008-07-21 キャプテン・ウルトラが始まっちゃったyo! [長年日記]

今日ほど、東映チャンネルの視聴料が安いなあと思った日はない。 つうわけで、日本特撮初の3機分離・合体の作品が今日登場したわけっすよ。 音楽をすごく良く覚えてるんですけど、これは富田勲だったのですね。 そしてSF考証は光瀬竜。おまへはこんなトンデモな考証しといて、後年宇宙戦艦ヤマトを批判してたよね。まあしかたないのかもしれません。

特撮のしょぼさを演技力でカバーするという、悪魔くんのころからの東映特撮作品の良き伝統(?)がちらちら見えてるのがもうズキズキするし、アカネ隊員(城野ゆきという人だそうです)がまた美しいんですよ。

それで宇宙服が思いきりジャージなのがまた…。うう、たまらんちんどもとっちめちん。

この作品はウルトラマンとセブンの間にやってたのですけど、私にはとてつもなく思い出深い作品です。さあ、難解なエンディング(宇宙の果てをぺたぺた触るシーンがあったような記憶があるが…)に向かって、GO!

2008-07-22 東海道本、2冊。 [長年日記]

_ まず、『中世の東海道をゆく』(榎原雅治、中公新書)。この本は地学的な考証によって往時の姿を再構築しようというもの。こういう分野があるからこそ、歴史に親しむ行為も単なる懐古趣味を免れようというものだろう。



『東海道の創造力』(山本光正、臨川書店)。この先生の講義を、少し前に聴講できたのは幸運だったと思う。自らもよく東海道を歩き、時にスケッチを行う著者ならではの本となっている、と思う。

東海道を、また歩きたくなってきた。次は京から。始めて歩いた1998年を思い出しながら、そしてその後知った多くの古跡・名所を訊ねつつ。そのときには私も立派な東海道人種だろう。

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