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けいりう堂日記

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2011-03-10 [長年日記]

_ [音楽] ダミア。

フランス語に初めて出会ったのはたぶんダニエル・ビダルの歌だと思う。プチとかデジャとか言ってた記憶がある。その後、ラジオを聞くようになってミシェル・ポルナレフを知った。それで大学の第二外国語はフランス語にしたのだが、この頃耳を馴らそうと思ってシャンソンやフレンチポップを良く聴くようにしたんだった。「シャンソンの悲劇女優」などと呼ばれたというダミアという歌手のことは知らなかったが、「暗い日曜日」という何人もの人間を悲観させて自殺に追いやったと評判の歌のことは何故か知っていて、聞いてみたかったというのがLPレコードを買った動機だった。ダミアが生まれたのは1889年だそうだ。「いちはやく憲法発布」というくらいでこの年は大日本帝国憲法が発布された年だから古い。それでもピンとこないようならば、次の事実を述べたならよりピンと来るに違いない。

ダミアの曲は、淡谷のり子がカバーしていた。

どうだ、古いだろう。

で、この人の「1926−1944」というCDを入手してiPodで聴いているのである。私がiPodで聞いているもの=放送大学、ダミア、川の音。まあそれだけではないのだけど、良く聴いている。「暗い日曜日」は確かに暗い。もとはハンガリーの歌であるらしい。ダミアの歌うそれは、恋人に捨てられて自殺した自分のことを歌っている歌、ということになっている。ある日曜、私は死ぬだろう。そのとき私の眼はあなたを見つめて見開いているだろうけれど、怖がらないで欲しい…。

_ このCDには全部で36曲おさめられているが、その中には「マック・ザ・ナイフ」や「夜も昼も(Night and Day;フランス語ではTout le jour, toute la nuitで昼も夜もになってる)」などもあり、ちょっとびっくりする。しかし女性の底知れぬ恐ろしさを感じさせる「邪な祈り(La Mouvaise Prière)」が結構好きだ。タヒチに向かう船乗りの恋人の無事を聖ミシェル・アルカンジュに祈っている女性、しかし祈っているうちにタヒチの若い女性が恋人を虜にするくらいならば聖ミシェル・アルカンジュよ、船を嵐で打ち砕いてください、彼はサメの良い餌になるでしょう…と、嫉妬に燃えて祈りは邪なものに変わっていく。Wikipediaで調べて気付いたが、聖ミシェル・アルカンジュのアルカンジュとはアークエンジェルで、つまりは大天使ミカエルのことだった。

_ 家の近所にリサイクルショップがある。

最近は野菜を安く売っていたりもするのでよく利用する。今日通りかかったら、CDだけ使えないMDカセットラジオを1000円で売ってたのでつい買ってしまった。重たいのを川崎坂を持って登った。


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