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2016-09-13 [長年日記]
_ 会社の仕事に関連して、情報エントロピーのことを調べ始めたところ。昨今シャノンの論文は誰でも読めるようになっていて、それを望むならいくらでもそれと戯れることができるのだ。こうなると当然、ボルツマンの公式にも触れねばならない。そして最尤法、ラグランジュの未定乗数法、場合によってはベイズ統計なども関連してくるのだろうと思う。涼しくなったから地獄のように熱く苦いコーヒーを飲みながら手を動かして頭を働かせるのには良い。こういうことにも喜びが見出せるようになるというのは高等教育のおかげとしか言いようがない。成果につながるかどうかはどうでもいい。学ぶことは喜び、と私の学校のイメージソングにもある。この際だからAICとかBICとかとの関係もクリアにしとくとのちの人生が明るくなるかもしれない。
_ と、論文読んでると、ギブスの書いた「統計力学の原理」が参考文献に上がってる。これは読めまい、アマゾンでも入手できないって書いてある。でももしかして…と思ってタイトルで検索すると、ばっちりpdfファイルが出て来てしまうのである。私が学生の頃にはこんな恵まれてはいなかった。とにかく良い教科書で勉強できる機会が少なかった。その恨みが会社に入りたての頃は結構爆発して、神保町明倫館に足しげく通ってみたりしたんだった。表紙がボロボロのトールマンの統計力学の教科書はレザックの表紙を自分で付けて、今もここにあったりする。しかし一方で社会に出たことの喜びをはき違えてそれらを味わうべき時間は享楽をむさぼる時間に大半振り分けられた。しかし「もう遅い」などということはありえないことなのだ。
_ ギブスにせよト−ルマンにせよシャノンにせよ、興が乗りかけると邪魔が入る。BSで寅さんが流れ始める。渥美清見てると、「ああ、カズレーザーに似てるなあ…ブパパブパパブパパー」なんて思う。やっぱり二人は似てるんだ。