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2013-07-10 [長年日記]
_ 自分のドメインを検索してたら、日本国語大辞典やらいろいろ参照してミチや街道という言葉を解説しているページが、廃道マニアの方に絶賛されていたのを見つけてちょっと舞い上がってた。それがきっかけになって、もう15年ほど前になるが、東海道行脚の時に街道を外れて草薙神社に向かった時のことを思い出した。神社の縁起に、草薙の剣を使って草を薙ぎ払った時のヤマトタケルの言葉が描かれていたのだった。「とおかたや しけきかもとを やいかまの」。15年前には出典がまるで分らなかったのだが、今は結構簡単に検索される。ヤマトタケルの物語が成立した時点から遥かな未来に行われた私の旅から、15年ほどさらに遠ざかった現在であるにもかかわらず、過去の知見はむしろ15年過去よりも見出しやすくなっている。これが知識のタイムパラドクスでなくてなんだろうか。さて出典と思われるものだが、延喜式の中に祝詞が集められていて、その六月晦大祓祝詞というのの中にあるのである。延喜式は流石の俺でも手元に無い。でも道の歴史を考えるうえでも参考になる文献には違いない。道つながりというだけでいろんな資料をそろえたくなることも、家族を大事に思う気持ちと同様で、煩悩の一つに過ぎず、どちらにも大義などは無い。