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2013-07-01 [長年日記]
_ コポォ。。。今日は午前中だけの出勤日。水木しげる漫画大全集の特典の件は解決。お店の印を押したはがきを出版社(講談社)に送ればよいのであり、その押印済みのはがきは渡されていた模様。聞き流してたのかなあ、こんなに大事なことを。自分に自信なくなるぜ、えいえい。ともかくこれでビビビの名刺入れがゲットできる運びである。第二回配本は明後日だ。まだ第一回配本分の三冊読み終えてないというのに。まだ読んでなくて、しかも読めば必ずオモチロイ(←水木さん語)漫画が手元にたくさんあるなんてし・あ・わ・せ。子供時代の泣き虫だった自分に知らせてやりたくなるほど捗ってる気分。
_ くまもん見てて思うのだが、これはもはや洗練されすぎていて"ゆるキャラ"ではない。ゆるくない。金のにおいがしすぎる。真っ黒にほっぺだけ赤くするというかなり切りつめられたデザインには緊張感すら感じてしまい、みうらじゅんの精神(?)からは大きく逸脱しているように思われる。踊りの振り付けも大家がやってるしなあ。ネット上では大家が顔出しすぎるという批判も見受けられる。それもあるよなあ、と思う。
_ 非常に珍しいことに、今月の末にEテレでショーソンの番組がある。番組名は「古典芸能への招待」、演者は金剛永謹。よく見ると「正尊(しょうぞん)」って書いてあった!てへ、ぺろぺろっ。でも久しぶりの能・狂言だ。地道すぎるがこの分野に関してはこうやってちょっとずつ映像資料を増やしていくしかないのだと思うよ、今のところは。「正尊」は頼朝・義経の対立に関わる曲である。これは現在能であって、亡者のあらわれる夢幻能に対して主人公が現実の人間である。平家物語に取材しているようである。ほらほら、平家はいつ読むのかなーっと。
_ [新聞を読んで] 紙の文明の終焉
電車に乗ってるとき、席に座れたときは大抵新聞を読んでる。周りを見回すと、新聞を広げてる人間は同じ車両で1人か2人くらいしか見当たらないことが多い。1/3は寝ていて1/3は携帯かスマホを使っていて残り1/3は音楽を聴いている。早朝はそんな感じだ。日経電子版を一度契約したことがあるが、結局辞めてしまった。新聞ならめくっていくうちにあらゆる方面の情報が目に入ってくるが、スマホだと見るところをはじめから選んでしまうので網羅的に情報を得ることが難しい。なによりも、気づいたことを余白に書き込んでビリッと破ってそのページだけスクラップしておく、という気軽さがないので紙面ほど使えないと感じたのである。まあ新聞に書き込みするような奴はあまりいないと思うので、全く個人的な事情によって、俺は紙の文明から抜け出すことができないのだ。最近の日経にはテンプスタッフの初代代表の女性が記事を書いていたが、顧客情報の漏えい事件があってのち情報セキュリティには格別の配慮をするようになったというが、外出時は会社支給のカバンに入るだけの資料だけを入れて持ち出すことにして紙に印刷して裁断までを管理するようにしたというようなことが書かれていた。それで思いついたことがある。情報をデジタル化した瞬間に、その情報は永遠に残ってしまうというリスクが生まれる。紙面の情報は紙が朽ちたり裁断されたりすると実質的に消え失せる。長期にわたって情報を保持するためにはそれなりに大きなコストをかけなくてはならない。そういう脆弱な部分が、かえって機密保持には有効であるということもあるのではないだろうか。サンスタースパイ手帳にだって水に溶けてなくなるメモ用紙というのがついていたではないか。情報管理の必須条件にはその情報は実質的に抹消することができるかどうかというものがある。まあしかしデジタル情報の世界にだってそういう仕組みは作りうるものなんだろう。だが、デジタルの画面に付箋紙が貼れて、鉛筆で書き込みができて、ページを気軽にスクラップできるようにならない限りは、俺は紙の文明を捨て去ることはないだろう、と思う。