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2016-06-12 [長年日記]
_ 午前中、買い物行き今週の食事の下ごしらえその他やって、午後は桜木町・紅葉坂の神奈川県立図書館へ。以前から見ておきたいと思っていた昭和の頃の「婦人公論」のバックナンバーを見に行った。母の人が定期購読してた頃私は中学から高校の頃。こっそりとドキドキしながら盗み読んだことは忘れられない。表紙の特徴的な絵に始まって、ファッション、名画の紹介、世界の観光地のグラビアなどに続いて毎月の特集、そしてこれがその当時の呼び物だったであろう、赤裸々な読者投稿。その他著名人の寄稿や対談に続いて占い、そして連載小説が巻末に4作ほど並んでいる。半村良も書いてた。格調高い文学や芸術からセックスの話題、そして料理のレシピや折り紙のおり方、裁縫の型紙の縮小した図など、当時の婦人が必要としたナレッジがほぼ全てそこにあったように見えた。
それで、今回の私のモーティベーションは、当然のごとく読者手記に見られる当時の女性のセックス観にあった。だが、とりあえず1977年の1年間をざっと見てきただけで、結構疲弊してしまった。さまざまな立場の女性の人生がそこに膨大なコラージュとしておかれているのに圧倒されたようだ。今日は蒸し暑かったこともあってだいぶやられてしまった感がある。今日はこのくらいで勘弁しておいてやるか。と捨て台詞を残してすごすごと帰宅。ところで、1952年11月号というのが図書館の所蔵(のうちで閲覧可能な、と言うべきなのかもしれない)中で最も古いものだが、そこには川端康成の連載が載っていた。それから原節子さんと脚本家田中澄江(成瀬巳喜男の『めし』などの脚本をやってた)さんの対談なんかがあった。