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2018-07-21 [長年日記]
_ [熊野街道] 出発。
うむ、朝はちゃんと起きれた。ゴミも出してきた。ぬこの人たちの餌も水も大丈夫。出がけに小銭入れが見つからなくてイラっとしたが、昨夜のうちにポーチに入れてた。荷物は軽くない。が、背負ってしまえば覚悟が決まる。この感じ、懐かしい。最寄駅のそばに来て、庚申さまに朝の挨拶。この祠には五街道踏破なした時、記念に草鞋を奉納している。街道との縁が切れないように。その思いが今日に繋がっているのだ。脚は快調、昨夜の古典ヨガとハヌマーナーサナのおかげだろう。駅に着く。すでに汗だく。これも懐かしきことだ。今日明日の山道は、ヤマビルが出るということだ。ヒルファイターもワセリンもポイゾンリムーバーも痒み止めも持った。来るなら来てみろ。でもできれば来ないで。続く。6:40。
_ 矢作川を越えた。そろそろ乗り換え。太平洋側の雲が低い。天候を読むことはできないが、不安定なのかもしれない。7:34
_ 無事乗継。そろそろ出発。おっと、前の席では4名の妙齢の女性がしっかり席を向かい合わせて移動を兼ねた女子会が始まった。すでに笑い声が上がっている。こんなこともあろうかと耳栓を持って来たが使い物になるかどうか。おっ、妖怪泣き赤子も現われた!あやせ、全力であやせ!このまま那智勝浦まで車内は阿鼻叫喚地獄なのか?お釈迦様は蜘蛛の糸を垂らしてくれるのか?つづく。8:06。
_ 耳栓装着。…

_ キャノンボール・アダレイを聴きながらウトウトして目覚めると、津。女子会はついに酒盛りに。だいぶ騒いでるようだが、キャノンボール・アダレイがほぼシャットアウトしてくれているが。
_ そろそろ街道の画像なんかが貼られてもいいのに。賢明な読者の中にはそんな風に思っている方もおられよう。いやしかしだね。移動時間は6時間を超えるのだ。それに比して歩く行程は予定通りならたかだか4時間。だから行脚が始まる前の方が、むしろ多くのことが起こったり、多くのことを思いついたりするのだよ。というわけでそろそろ尾鷲。10:44。女子会は相変わらず続いている。せっかくワイドビューに乗っているというのにカーテンを締め切ってここでしか見られない風景に眼もくれないとは、最近たまにしか観光に出られない私には電車代をドブに捨てるようなものと映る。とっくに誰かが「やかましい!」と怒鳴りだしても不思議のない南紀一号3号車4番AB席付近ではあるのだが、私はラフマニノフのピアノコンチェルトでシャットアウトしつつ日経を読みつつ南紀の海を懐かしく眺めている。どこへ行っても、街道の旅の続きを始めるときは「帰って来た」と深甚に想う。あの日と同じ風景。しかし何時も何かが違う風景。親愛なる読者の皆様とも共に分かち合いたい。この内なる旅情と、外なる喧騒の車内の不快感を。10:57。ヤバい。長いトンネルの中で日記を更新しようとすると回線が切れて入力した文がすっ飛びそうだ。
_ [新聞を読んで] 日経電子版。
いつもの日記も書いてしまう。紙面の配達をやめて電子版だけを購読している。何ページまで読んだかわからなくなるのが不便だが、気に入った記事を画像入りでiOSのメモ帳に貼り付けることができるのは気に入っている。がひとつ問題。メモ帳に貼り付けると、記事に使われている画像が大きくカラーでコピーされるのだ。もちろん多くの場合は好ましいことだが、往々にして、記事を書いた妙齢の男性、平たく言えばおっさんの顔写真が、多くの場合は記事の冒頭付近に大きくカラーで表示される。お分りいただけるだろうか。決して豊富ではない頭髪、どちらかと言えば張りがあるとは言えない肌の有様が克明に表現されているのだ。見ているこちらが「見てすみません」と申し訳ない気になる。というわけで女子会の人たちは熊野市で降りて車内には突然の静寂がおとづれた。11:17。いや、まだ妖怪泣き赤子がいたが、すこしぐずっただけで落ち着いてはいる。
_ きのくに線、紀伊田辺行きに乗り換え。南紀1号は、遅れていた反対方向の電車の待ち合わせのために2分遅れで勝浦に到着。外に出るといい天気。もちろん暑いわ。12:04。
_ というわけで12:32、紀伊浦神駅。自販機で水を仕入れてハイドレーションシステムに給水。ヒルゲリラ対策のため、靴下にズボンの裾をたくしこんでヒルファイターを噴霧。さあ、来るなら来い!でもなるべくこないでほしい。いざや出発。
_ ハズレ。
_ 飴ちゃん食べる。
_ 浦神峠越えた。
_ 画像の送信順逆になったけど。最初の峠越えがあまりに辛くてだいぶ休憩入れた。思いの外苛酷。しかし晴れなのに涼しい。ここは良い。来て良かった。歩き旅で、来なきゃ良かったと思ったことは過去に一度も無い。このペースだと明日の新宮到着は厳しいようだな。まあいい、プロセス楽しむ。歩き再開。
_ 市屋峠下、休憩所。
もうすぐ16時。この峠を越えたら俺、電車で宿に行くんっ…あら?今何かのフラグが立ちかけたような。トイレ済ませて、ヤマビルファイターを噴霧し直して、行く。行く時はイングイングー!はい、変態でアホです。
_ というわけで市屋峠は無事越えて現在湯川駅。本当はその先の二河峠も越えたかったが登り口があまりに急なのでビビって中断したという訳。明日の朝また湯川駅から登り口まで戻るのが結構大変だが、あしたなやむことにしよう。
_ 宿に着きました。勝浦の、海に面した温泉掛け流しのホテル。温泉は湯船が二つ。「左側が温い」と書いてあったので、そうかでは「ぬるい」方に入ってから次に熱い方にもチャレンジするか!と、思った。確かに右の方にはいかついアニキが何人も入ってる。左を堪能してから覚悟を決めて右に入る。「…ぬるい」
そうなのだ。「温い」はどうやら「ぬるい」ではなく「ぬくい」と読むらしい。ここは和歌山。文化圏が東日本とは違うのだ。「あっぱれ!KANAGAWA大行進」ももちろん放送されてない。何かこちらのローカル局を物色しよう。おやすみ。
良い天気に良い景色に良い温泉のようで、いいですね。 <br>女子会にも参加されてたらなお良かったかも。w <br>暑さには引き続きお気をつけあそばせ。
ありがたし!海沿いの道とはいえ山道多いです。山道を歩くスタミナはヨガでは付きませんねー。10歩登ったら休憩な感じでヘタレ満開ですけどそれでも進みますからね。っていうか山道に入るともう抜けるまで行くしか無いんですTΩT