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2010-11-19 肥満防止薬というのが開発されたらしい。 [長年日記]
_ 非常に危険な薬。肥満をもたらすホルモン「グレリン」というのがあって、これが働く際に必要とする酵素を邪魔する薬だそうだ。米ホプキンソン大で開発。この薬がステロイドかどうか知らないが、さすがステロイドの国。肥満に悩む国でもある。
_ [新聞を読んで] 11/19
企業1面。電機の選択。「近未来のテレビは高度な認識技術がカギになります」(東芝・佐々木社長)。動画の顔認識などのことを指す。iPhoneのように「認識技術を使ったアプリが次々生まれる」。たとえば自分の画像をドラマの主人公と入れ替えるとか。2013年には世界の10%くらいの薄型テレビは3D対応となる見通し。必要を感じないのだがなあ。一つのメディアから今以上に多くの情報を引き出さねばならないのは大変そうだ…。
同、企業2面。栄光ゼミナールの栄光がシェーン英会話を買収。シェーンと言えばイギリス英語系の先生を集めた英会話教室で、何を隠そう私が通ってたのはここだった。機会があればまた行きたいと思ってる。この動きは今後の運営にどう影響するんだろう?
同、神奈川・首都圏経済面。自治体が中小と大手の協業を仲介支援。川崎市は富士通と末吉ネームプレートのライセンス契約を仲介。抗菌塗料開発でキーボードの塗装サービスを富士通に提供。横浜市はNHKにヘルツの防振技術を仲介。映像のブレ防止装置を開発。自治体、良い仕事してると思う。
同、総合・ビジネス面。プロペラの形状を板状で無く筒状にすると風切り音が出ずに駆動力が高くなるんだそうだ。へえー。
_ 同、経済教室。社会中枢システム論を専門とする慶応の保科教授。システムとは何だろう。システムズエンジニアリング国際評議会の定義では「ある目的の達成のために組織された、相互作用する要素のつながり」とある。相互作用と言うのが大事っぽいですね。米中関係は経済版の「相互確証破壊」の状態にあり、どちらかが全面的な貿易戦争や資本流出入制限などで攻撃してもお互いにとって破滅的な結果を生むばかり。米国の消費は中国製品なしにありえず中国の経済成長は米国市場なしにありえない。他方経済規模や国際通貨体制などの「グローバルなプレゼンス」という視点で見ると米中関係はまるで非対称。国際金融におけるドル取引の規模は人民元をはじめ他通貨を圧倒している。ドルの凋落と人民元の台頭、と言うときにおいてもこの「プレゼンスの非対称性」を忘れるべきでない。かかる複雑な関係に日本はどう関わるべきか。正三角形外交でなく米中の相互作用と日本の関与度合いを踏まえ「木の大きさと森の疎密を見る」政策が必要。また日本が先駆者として経験した分野(公害を克服した環境技術やサプライチェーンマネジメント、ゲーム機ソフトなどコンテンツ)に貢献を進めシステムの安定度を高めるべき。さらに、単に組み合わせでなくシステムにより創発する特質を引き出す手法の開拓が必要。
同、やさしい経済学「多国間協調のゲーム理論」一橋、岡田教授。3人協力ゲームから話題をスタート。A,B,Cは経済力も人口も同等な3国。3国全てが協力すると集団として利益3を得る。2国だけで協力するとどのペアでも利益はa(0<a<3)で残り1国の利益は0。さてどの国が協力して集団利益をどう分配するか。1つの解は全国協力して最大集団利益3を得る。これが「パレート最適性」。国は人口・経済力ともに等しいので均等に分配する。しかし、aが3に近いなら、1国を締め出す協力関係を作ろうとするかもしれない。するとあぶれた1国は均分よりも相手にとって得な分配案を提示してどちらか一方を自分側に引き込もうとするかもしれない。このような事情にさらに大国と小国の差異やただ乗り行動などが絡み、問題が複雑になる。続く。
_ 同日夕刊。らいふ面。味覚障害が若い世代に広がっている。ファーストフードやインスタント食品に含まれる亜鉛結合性の強い添加物(ポリリン酸ナトリウム、フィチン酸など)のせい。舌の味細胞を保つのに亜鉛が必須。抗うつ剤の副作用とか歯にかぶせた金属も原因となりえる。酒で舌が焼けるのとかも原因じゃないかな?タバコは当然。味覚の大半は実は嗅覚と言う説もあるが、記事では触れていない。
同面、抗加齢を学ぶ。年と共に「疲れやすい」「疲れが取れない」という愁訴が増える。高齢者にうつ状態があらわれやすい。自覚が出たら自分にとって楽しいことを試みよ、と。わたしの先生は「楽しみ>苦痛という条件付きで、チャレンジすることは止めない。今やれることに集中」、という処方をくれている。