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2010-11-26 「金と女ー!山口良一デース!」 [長年日記]
_ 会社の昼休み、なぜかわからないが「うのせけんいち」という漫画家のことを思い出していた。80年代後半くらいにある程度活躍した漫画家で、当時又の名を「漫画界のせんだみつお」と言った。まあぐだぐだ言ったところでほとんど伝わらないであろう。今日のタイトルは確か「腹が底抜けギャハハハハ!」という単行本に収録されていたネタだったと思う。本当の山口良一はそんなキャラではないような気がするんだがウノケンにとってはそんなことはどうでも良いのだった。山口良一と言う名前もだいぶ懐かしい部類のように思われるが。
_ 「ブラタモリ」
昨日の録画を見てる。今回は「鷹狩り」がテーマ。江戸時代の初期には江戸でもタンチョウヅルが捕れたらしい。滝坂道という道が出てくる。矢倉沢往還を歩いた時にこの道の名を知った。暗渠が出てきたときのBGMは「アンコ椿は恋の花」。なんだかブラタモリなのかタモリ倶楽部なのかわからない番組になってきてる。ザリガニの交尾の話、面白かった。
_ 今日も膝の治療に行った。かなり調子が良くなっている。EDiT使い始めたら、吸盤で足にくっつけた電極で脚の筋肉がビクビク動いていると指摘された。もう2週間くらいやっているのだが指摘されたのは今日が初めて。私自身は特に違和感を感じなかったんだが。治療が終わった後、待合席のテレビで、象の鼻パークから横浜の運河クルージングの船が出ていると紹介されていた。以前放送大学の面接授業で少しその近辺を歩いた。今でもアナゴ漁をやっている。そう言われてその気で見ると、小樽運河にも似た風情がある。
_ 「ウノケンの爆発ウギャー」とかAMAZONでは5000円くらいの値がついてる。モレチョーン!国会図書館なら読めるかと思ったが、「ウノケンの爆発ウギャー」1冊しか所蔵されていない。それだけではない。東京都公立図書館横断検索ではなんと1冊も所蔵されていないではないか。何と言うレアな漫画家になってしまったのだ、うのせけんいち。まあ活躍してた頃だってかなりレアな部類だったには違いない。
_ [新聞を読んで] 日経、11/26.
経済教室。キャノングローバル戦略研究所・松山主研。公立病院の構造改革。我が国の病院数は8月現在8681とある。一県につき200くらい。地頭で考えると凄く少ない感じがするが、アメリカは5851でそれよりも凄く多い。公立病院の赤字の理由を関係者たちは政策医療が不採算、診療報酬が小泉改革以来低いという2つの理由を挙げる。しかしデータはこれを否定する。診療報酬がプラス改定される直前の2009年度でも社会医療法人の業績は総じて良かった。社会医療法人は公立病院と同等に緊急医療ができること、同族社員を制限すること、解散時に残った財産は国や地方公共団体や他の社会医療法人に帰属する、などを認定要件とする。一方公立病院は何故赤字か。松山さんはこれを医師以外の職員給与の高さに理由を求めている。だがこれでもまだ説明が足りず、地域住民の医療ニーズとのミスマッチの調整能力の欠如を指摘している。通院・外来・在宅といったさまざまな医療サービスを品ぞろえする社会医療法人に比べ、公共病院はこのような種々のニーズに一致しない過大投資と単独施設経営に安住している。ニーズが多様化した理由は新薬開発や日帰り手術の普及といった医療技術の進歩であり、予防・リハビリ・介護・在宅等のニーズにこたえるしくみが必要。国公立病院は地域医療圏単位で経営統合し、新規の投資はダウンサイジングを進めるべき。地元開業医との競合が懸念されるが、これに対してはオープン方式を取り緩和につとめる。つまり、公立病院の施設を地元開業医に開放するというやり方である。
同、やさしい経済学。多国間協調のゲーム理論。多人数囚人のジレンマゲームでは全員参加で協調するのが全体にとっては最適なのにただ乗り利益を志向して合意が守られない。これを救うには順守のための誘因(インセンティブ)が要る。超国家組織は存在しないから、多国間協調のメカニズムは構築されない危険がある(メカニズムのパラドックス)。各国が協調の枠組みに参加するかどうかを表明⇒その後協調をめぐる交渉が行われる、という2段階ゲームで考えると、協調への参加数が一定値を超えたときには全員非協調よりも参加の方が利益の大きくなり、誘因が生まれる。この一定値を「最小協調サイズ」という。2段階ゲームのナッシュ均衡は最小協調サイズから全員参加まで複数のバリエーションがあらわれる。次回最終回。