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けいりう堂日記

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2013-06-17 [長年日記]

_ アンサイクロペディアというウィキペディアとは姉妹ページのような(嘘)HPがあるのだが、なかでも秀逸な記事はあああああああああ!であろう。このページはごらんのとおり「あ」でしか書かれていないので、耐性のない人は気が狂いそうになるんじゃないかと思う。このページの中に、小さな小さな「あ」の字でできたQRコードが描かれている。単に凝ったデザインをしただけかと思ってたのだが、もしやと思ってスキャンしてみたら…wwwwwすばらしいwwwww そして、さらに素晴らしいことにこのページには英語版をはじめさまざまな各国語版があるということだ。でも日本語版の記事が一番充実している。日本人としては誇らしいことだ。

_ 今夜のワイルドライフ(NHK BS)ではペンギンを扱っている。語りは「ブラタモリ」で有名になった久保田祐佳。南極のコウテイペンギンがカップリングしてるのだが、結ばれかけたカップルの間に新たなメスが割り込んでくる。よく見るとペンギンたちの目つきはなんというかすごく悪い目をして、凄んでいる。いざ交尾となりおっぱじめた途端に無慈悲な妨害をし始める。彼らもまた遺伝子に操られた哀れな存在なのである。生物が遺伝子を残すのではない。遺伝子が存続するために生物を操っているのである。

_ [新聞を読んで] 神経経済学

ここしばらく日経の経済教室では神経経済学を扱っている。市場に参加するものが必ずしも合理的でない判断をすることで、市場が失敗してしまうことがある。数式的には同じ損得になるはずの現象に対して偏った選択をしてしまう理由を脳生理学の知見などを用いて解釈しようとするのである。扁桃体(扁桃腺とは異なる脳の一部)の活発な人は不公平に対して敏感であると書いてあった。日本人の性向にはこういうところがあると何かで読んだ気がする。個人の損得よりも、他人が不当に得を得ることに対して敏感であるということである。この性向は日本人のモラルの高さの原因であるかもしれない。もちろんマイナスになることもある。そして不公平に対して敏感すぎるということは、巨悪を排除する要因となる反面、それとの比較によって小悪を容認する傾向を生むこともあり得ることだと思う。扁桃体の活動は恐怖の感情や多くの精神疾患に関連しているとされている。扁桃体の活動の特徴が不公平感を生むのか、そうではなくて不公平であるという心的事実が恐怖感情に似たものを生むために扁桃体が活発になるのか。あるいはこれらには因果律が成立しないのか(俺は、心の問題は因果律では説明できないと思っている。客観的事実とは異なることも当人の心の中では事実と同じように認識されているなら、それは当人にとって客観的事実と実質的な違いはない。上で『心的事実』と呼んでいるのはそれだ)。なかなかすっぱりとは説明できないことだろう。これは物理化学的な分析の技法が発達したとしてもある程度困難として残り続ける問題だと思う。正義や罪を論ずる際には論者の立場がどうであるかが非常に大事なことになるし、感情的の善悪と、社会への効果の大小による善悪とは区別されなくてはならない。たぶんプラトン的な善悪の概念の入りこむ余地は、もはや無い。

_ [読書] 「哀しき性的少年」睦月影郎(読了)

だいぶわくわくして読みだしたのだが、最後の何年にもわたる作者のオナニー日記(と言っても何月何日に何を媒介としてイジャキュレーションに至ったかの記録にとどまる)に一通り目を通すのには非常に苦労した。著者のモーティベーションはまさに他人の書いた赤裸々なヰタ・セクスアリスが読みたいのに誰も書いていないから自分が書くよりなかったということだったが、私には目を通すことにある種の退屈と疲労感が残った。この詳細な記録は、ある程度は時代を反映する記述となるかもしれないのだが、俺自身は他人のおかずには実はかなり無関心であったことに気づかされた程度だ。部屋に遊びに来て虫歯が欠けてしまった女性のその欠けた歯を媒介として性的妄想を膨らませイジャキュレーションに至るということは、今のところ俺自身には想像がつかない。虫歯菌があらぬ箇所にうつったりしたらそれはそれで危険なことだと思う。それにつけても上記リンクのウィキペディアの参考図はどのようにして得られたものなのだろうか。そういうのはちょっと興味がある。とりあえず苦労して読み終えたので、やっとまた普通の本を読むことができるわけだが、それがまたしても同じ著者の官能小説だったりすることは大いにあり得る。だが映像観賞と同じく内容の偏りを避けるために、俺は読書に対してもローテーションを組むことにしている。次は日本の近現代の文学を読むつもりなのだ。

_ ウィキペディアというかアンサイクロペディアネタでもう一つ。「エクストリーム・スポーツ」と呼ばれるジャンルの一つに、「エクストリーム・アイロン掛け」なるものがあって、だいぶ驚いた。リンクの記事はウィキペディアなのかアンサイクロペディアなのかわからなくなっているくらい破壊力があるが、ウィキペディアの記事なのである。そして記事を読むと、この競技の発祥は、やはりというべきかイギリスにある。イギリス人は変わってるよなー。このスポーツがオリンピックの正式競技に採用されたなら俺もきっとオリンピックを真面目にみるようになることと思う。だが、レスリングを廃してもエクストリーム・アイロンがけを正式競技に!とまではなかなか言えるものではないのである。


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