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2013-06-11 [長年日記]
_ そう言えば、ジョルジュ・ムスタキが亡くなったことは書いただろうか。5/23に79歳でお亡くなりになった。70年代の日本のテレビドラマ「バラ色の人生」で彼の「私の孤独」がテーマ曲に使われて。わが国でも知られることになった。歌詞の内容は、「孤独」を自分の恋人のように扱って、「孤独」と二人でいるのだから自分は寂しくはないのだ、という半ば強がりで半ば捨て鉢な内容、ということでいいんだろうか。ニュアンスは全く分からないし、アレクサンドリア生まれのこの歌手がどのようなパーソナリティを持っていたのかも俺には良く理解できていないと思う。ただ、優しげな声と親しみやすくシンプルな曲がたまには慰めになることがある。自らの歌もさることながら、多くのほかの歌手への楽曲の提供がこの人の活動を目覚ましいものにしている。古くはかのエディット・ピアフ、少し下ってバルバラ、さらにはあの印象的なアンナ・プリュクナルにも確か邦題で「救いを求めて」という曲を提供していた。
とかく自分が年を経るということは、数多くの知人や有名人の死に出会うということに他ならない。せんだっても親類の訃報が2件続けて届いた。ほら、天津羽衣の「お吉物語」にもあるだろう?「ハリスさんも死んだ。鶴さんも死んだ。今度は私の番なんだ」っていう歌詞が。知らねえか。そうだろうな、あんたはそういうと思ったよ。今度伊豆の下田に行ったらCDの視聴をしてきたらいい。行かねえか。そうだろうな、あんたはそういうと思ったよ。
_ 昼飯を食べてる時に、なぜかふと松田優作と風吹ジュンがものすごい迫力でセックスシーンを演じた映画があったことを思い出した。「蘇る金狼」だった。主人公のスタイルはのちに柳沢きみおの只野仁にヒントを与えたかもしれないが、たぶん昔こっそり読んだ婦人雑誌に、風吹ジュンの細い腰をつかんでガンガンファックする松田優作…的な記事が載っていたのでその古い記憶が残っていたのだろうが、昼飯に辛いカレーを食べた拍子に大脳皮質に躍り出てきたのだろう。そうとしか思えないほど唐突に思い出したのだ。そしてアマゾンでポチッとしようかと思ったのだがその必要はどうやらなかった。俺のDVDコレクションの中にいつの間にか存在していたからである。だがこれを見る前に見なくてはいけないものがすでに決まっている。現在見ている「仮面ライダー」、ついで海外映画として「善悪の彼岸」、それからアニメ「白蛇伝」、そのあといくつかのドキュメンタリー番組を見てからしょこたんデビュー直後のDVDを見た上で、「大聖堂」か「SHERLOCK」のどちらかの海外ドラマを見て、そのあとやっと邦画を見る順番になるのだが、すでにもう溝口健二の「新・平家物語」を見ることに決まってしまっているのである。日本映画史上に残る優作とジュンのハード・ファック・シーンはいつになったら見ることができるのだ。人生はそう長くはないというのに…。良いことを思いついた。そのシーンだけ先に見ておこう。慎吾くんバージョンのテレビドラマにはそういうシーンはたぶんなかったんだろうなー。
_ いよいよ梅雨らしくなってきてしまった。こういう季節は体の中も湿気の邪気に冒されがちである。以前習ってた経絡ヨガの先生が、そういうときは小豆を摂取するのがいいと言ってたので、会社の売店で一口羊羹を買って三ついっぺんに食べたら調子が戻ってきた。
それで一口羊羹かってるんだねw