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けいりう堂日記

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2021-05-01 [長年日記]

_ どよーび。放送大学「死生学のフィールド」第6回を聴講。死産・流産といった胎児の死に感じる悲嘆の、時代による変化など。講師は民俗学者であるらしい。番組においても本文においても気になったのは、事実として語られることがらの数々には、それらがどこからの引用であるのかがほとんど明示されていない、というところ。少なくとも、そのままウィキペディアに載せると「誰によって?」とか「要出典」とかたくさん書かれてしまうような文章に見える。ウィキペディアの記事の方が大学の教材よりも文献としての体を成している場合がある、という訳だ。まあ講義の趣旨は概ね分かったのだが、大変な問題がある。まず男性である自分には母親の気持ちがわからない。さらに子はいないから(厳密に言うと、自分の預かり知らないところで存在しているのかもしれないがその可能性はほぼゼロと看做して良いと思う)子を失う母の喪失感に寄り添うことは難しい。加えて、死産・流産の経験も自分には無いため、そのような特別な状況がどのような悲嘆を産むのかはほとんど想像ができないのだ。これはしかし意外に問題としては大きいのかもしれない。なぜなら、知人からの妊娠や出産の知らせにある種無邪気にあるいは慣例に従って自動的に喜びを表わすその影に、このような自分には想像の付かない悲嘆に暮れる人々がいるのは間違いないからだ。この疑問は「死生学のフィールド」の埒外に向けられたもので、一般的とか平均的といった言葉で括られる集合に属していないマイノリティに対する視点というべきなのかもしれない。良い学生ならば参考資料を紐解いて自分で考えるべきなのだ。とりあえず先述の「自動的な寿ぎ」に関してはそれを逆説的に肯定することで自分を納得させることにしよう。つまり、その先に続くはずの子育ての苦労に対してのささやかな援助、という意味で僅かな祝儀を寄せるのである、と。

マルちゃんみそ味ラーメン 今日のお昼はこれ。今うちにはこれと「焼きっぺ」「天ぷらそば」の3種のマルちゃん袋麺に加えて「ホンコン焼きそば」の計4種の箱がトイレの横に置いてあって連続でインスタント麺食べてもそうそう飽きないことになっている。「みそ味ラーメン」は意外に首都圏では見かけない。このみそ味が一番ピッタリ来る。ちょっとしょっぱいけど。野菜炒め乗せて食べた。

_ 結局その後更に二コマほど受講して今日の勉強はおしまいでござる。これで全講義の半分まで来たのでもう休み中はやらなくても良さそうなもんだけど、できれば全15回の効果は聴講終えて参考文献たくさん読みたい。水子供養って1970年台から始まったらしいのでその辺りの参考書とか。口から食事を取れなくなったらどういう生き方を選択できるか(その頃に自分の意思が確認できない状況になってしまっている可能性も含めて)に対するヒントも欲しいところだ。今までの人生、振り返るとあっという間だったのだから、そんな状況が生じるまでの時間もきっとあっという間だ。親が元気なうちに、延命治療を望まないという意思を示しておいてくれたのはありがたいことだった。親の介護に心を悩ませていた頃に比べると自分の問題を考えることは今のところは気楽だ。が、一寸先は闇とも言う。あらゆるリスクを想定しておきたいが、備えられるとも限るまい。世の中どうにもならないことはある。死にたく無いと泣きわめく老醜の自分という未来もあり得る。不思議なことに、自分のそういう境遇を考えることは心を乱すことはない。少なくとも今は。それはそれとして雷雨の中を2時間強、久し振りに長い散歩。傘も持ってたが歩くのには邪魔になるので濡れて歩いた。ゴアテックスのキャップは雨が滲みなくて頭皮は雨の被害を受けなかった。さすがゴアテックスだ、何とも無いぜ!って感じ。

_ そのウォーキングの途中、スーパーに寄る。最近「りんご娘」という青森のアイドルユニットが気になっていて、先週のタモリ倶楽部に出てた王林ちゃんがちょっと気に入ったので王林買う。青いヤツだ。レジに持って行くとレジ打ちのお兄さんが何か言う。にわかにわからず聞き返すと「青リンゴでよろしかったでしょうか?」と言うのです。質問の意図がわからない。青いの選んで買ったから良いに決まってるじゃん、と思った。そんなに青いリンゴ買うの珍しい?もしかして、青いリンゴは熟してないと思ってるのかな?それとも、たまたま赤いのを買うつもりで青いのを間違って買ってしまった客が以前いて、店側にクレームでもつけたのかな。まだ食べてないが、何だかとても酸っぱいリンゴなのでは無いかと思うようになった。味の答えは多分明日わかる。確か王林って甘い方だと思ったんだけどな。因みに私は「王林」じゃなくて「玉林」だと思ってました。「玉林」って、中国の地名だった。間違いに気づかせてくれたりんご娘には感謝しか無い。


2021-05-02 [長年日記]

_ 午前中はスーパーヒーロータイム、午後から「死生学のフィールド」の続きを聴講。第10回は喪失と悲嘆。三石琴乃さんの『わすれられないおくりもの』の朗読がしばらく続く。全文っぽい。絵本入手して読んでみますかね。連休早や4日目だなあ。。。今日も天気が不安定でいつ雨になるかとちと不安。続く。

_ 続き。第11回にも三石琴乃さんの朗読登場。結局第12回まで聴講。この勢いで明日もやるか。今日はいつものヨーガは無し。


2021-05-03 [長年日記]

_ 午前のうちに残り3回の「死生学のフィールド」のうちの2回を聴講。自死遺族とホロコーストというなかなか軽くは語れない内容。「ダーク・ツーリズム」と言う言葉は初めて知った。自分の旅にはどのくらいその要素が含まれていただろうか、と思う。たとえば刑場跡に微笑んでいる地蔵像なんかを訪れるのはそれだろうし、著名人の遭難地、古戦場などと言うのもそれに含まれることと思う。とは言えそれらは人道的な問題を学習する場というよりは名所探訪であり、そもそも道の上に並んでいる順に古いものも新しいものも、楽しげなものも悲壮なものも出てきた順に何でも見聞するのと、悲惨な歴史跡を選んで訪ねるダーク・ツーリズムとは動機からしてまず異なる。一方、当のダーク・ツーリズムにあってもその学習的意義を外れて名所探訪に出しつつあるという批判もある。そこに立った時に、そこで何が起こったのかを時を超えて想像できる力があればこそ、どの地を訪ねることも学習となるだろう。

_ 休日特別プログラムのヨーガに参加。行く道で、いつもは気づかなかったところに気づいた。とあるお店の窓に「秋深し たまにはさだも聴いてくれ」という色紙。平成30年秋、とあった。ほほう。これ、本人だな。本人来てたのか、こんなとこに。帰り道ではまだ売っていた湘南ゴールドを一袋購入。店の人によると今年は長く取れているらしく、5月末まで収穫できるのでは、とのこと。もうすっかりファンです。

_ というわけで「死生学のフィールド」聴講は終了。参考書読み始めよう。まずは新渡戸稲造『武士道』と日野原他『死生学』。映像資料として『おくりびと』と『この世界の片隅に』。こうのさんの漫画の方はまだ届いてない。のんの声聴くのかなり久しぶりだ。アニメ映画観るのも。

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

_ きだ [ファンになったのは湘南ゴールドであって、さださんではないってことですね。w]

_ けい [秋じゃなくてもたまには聴いてますよ。今ならばもうさださんのファンになっても誰にも根クラとは呼ばれないでしょうね。]

_ きだ [本人も、歌は暗い、と言っているのでそれでよろしいかと。w 暗いからと馬鹿にする流れは今以てよく理解できませんが。(..]

_ けい [根クラに対するヘイトは深夜放送時代のタモリ氏がギルティですね。ハナモゲラ語に交えて「ウーミシヌワケネ」ってやってたの..]


2021-05-04 [長年日記]

_ 日付変わり、『この世界の片隅に』見終わったところ。感想改めて書くかどうかわからないが、オープニングでコトリンゴさんの歌う「悲しくてやりきれない」は、まるでこの作品のためにあった歌のように聞こえてしまう。加藤和彦さんの最期のことと少しオーバーラップしている、という主観のせいもあるだろう。ヒロインすずさんはのんさんの声でなくてはならなかった、とも思う。漫画の方も楽しみ。寝よう。

_ 無事に起きてゴミ出しした。『武士道』は新渡戸稲造氏三十代の著。アメリカでメアリさんに励まされながら英語で書いたらしい。訳は古語だが、語り口が明快で読みやすく感じられる。

_ 放送大学の講義は通算課題の答案も用意して一段落した。課題提出は5/7以降となってる。ひとまず違うことやりたくて、兼ねて疑問に思っていた多変数の確率分布の話を調べ出す。深い理解のためにはやはりルベーグ測度の理解が必要のようだ。今さらってるのは竹村彰通『現代数理統計学』。『武士道』と比べるわけでもないが、こちらもなかなかに明快だ。なのだがいくつかあまり深刻ではないノーテーションの混乱やタイポなど見受けられる。図書館から借りた本の該当箇所だけのコピーで学習しているが、前の章の記載を参照したかったり上記のタイポが修正されていることを期待したりして、結局新刊を購入することにしてしまった。今日届いてくれると助かる。

_ BSPで『日本沈没』放映中。2013年に帰省した時にDVDで見ていたはずなのに、ほぼ何にも覚えていない。藤岡弘、さんの恋人役がいしだあゆみさんだったとかも一切覚えていない。何だろうなあ。ほぼ同時期に見た『日本以外全部沈没』のほうがまだ少し記憶にある。

いざ!ウォーキングして帰宅。1日早いかも知らんが菖蒲湯。結構毎年やってる気がする。柏餅はずっと前に食べたので明日は水まんじゅうでも、と。

_ 帰宅すると昨日注文していた竹村先生の本が届いてた。新版。昨日気づいたタイポ、とりあえず直ってた。


2021-05-05 [長年日記]

_ 昨夜から『おくりびと』見てて日付変わった。彼らの仕事ぶりへのマニアックな興味なども交じり、なかなか見応えある。父母の葬儀のことも少し思い出す。この人たちの仕事が無かったら、今の自分は彼らの死をとても肯定的には受け入れられなかったのでは無いか?どんな形であれ儀式を行なってお別れすることは残された人々にとっての後の世の癒しなのだと思う。ゴーラーの本にもそんなことが書かれていた。そういう意味では、昨今は会葬の機会が少なくなって、故人の思い出が未消化となることも多いだろう。それはもしかするとこの先の世にある程度の影響を与えてしまうかもしれない。遠くからでも、ネット伝いにでも、悼んであげられると良いと思う。なおこの作品はけいりう堂の膨大な録画ライブラリの比較的初期に収蔵されたものだ。私の収集癖の正しさは年を追うごとに証明されるばかり。故に魔窟は長く存在する。短くとも、私自身が"おくられびと"となるまでは。送られ方、考えとかないとな。死装束でルーズソックス履かせてもらう、とか。

_ 朝。一応GW最終日。黄金の日々を惜しみつつカレーとマフィンの朝食をとりながらNHK R1「こども科学電話相談」を聴いている。昆虫担当の久留飛(くるび)克明先生が関西弁で答えてるのがちょっと面白い。今、別の先生に対して、クアッガという絶滅したシマウマの一種に関する質問が出たところ。遺伝的に近い種の交配によって復活させるプロジェクトがあるのを知った子供が、同じような仕方でニホンオオカミを復活させることはできるのか、と質問している訳。小六の質問者の知識にもちょっと驚く。不確かだが、この質問者はこの番組の常連の質問者で、いつも面白い質問をしていたように記憶している。かなり以前になるが、SF作家として有名(?)なロバート・シルヴァーバーグという人が『地上から消えた動物』という本を書いており、まさにこんな方法や遺伝子技術などで再現することができたとしても、それは絶滅したものとは違う、と論じていた。私はそれを読んで以来ずっとシルヴァーバーグに同意し続けている。さて、先生の答えの概要。ニホンオオカミはタイリクオオカミの亜種だから可能だろう。しかしそれは絶滅したオオカミとは違うものであり、種として存続してきた経緯というものを持っていない。彼らが生きていた時代と今では生態系が変わっているから、新たに作られた狼たちを森に放つことは現在の生態系に外来種を放つのと同義でありバランスが崩れるから慎重であらねばならない、ということだった。質問者の子供も、自分の素晴らしい思いつきにはそれだけで済まない重要な問題があったことに気づいたのでは無いだろうか。今日のこの番組のテーマは「持続可能性」(SDGs:Sustainable Development Goalsに関する生物多様性)というなかなか立派なもので、それに相応しいQ&Aだった。

_ 追記。シルヴァーバーグ『地上から消えた動物』が刊行されたのは1967年という結構昔のことだった。SF者の(本書はSFでは無いけど)想像力は恐ろしいほど時代を先取りする。これまでに世界中で書かれた膨大な作品群と、その内容が実現された結果とを付き合わせることで、精度の高い予言書を作ることができるだろう。

_ 夜のご飯と思って買った柿の葉寿司、よく見るとこんなところにも果糖ぶどう糖液糖が入っている。お漬物とかにもほとんど入っていたりして、遺伝子組み換え食品を摂取せずに生きていくことはますます難しい昨今。同時確率分布にも少しはまっていささか悲しげな連休最終日の夜。いいさ。2日仕事したらまた休みだ。死生学に関連して図書館で3冊の参考資料を借りてきた。『水子』『死と死別の社会学』『シシリー・ソンダース初期論文集』。最後のはともかく2冊はタイトル見てるだけでちょっと暗くなりそうだけど、アメリカ人の書いた『水子』は興味深い内容と見えて読むのが楽しみ。こうのさんの『この世界の片隅に』が連休中に届かなかったのは残念也。

_ かくしてあり合わせのもので膳を整え「浦沢直樹の漫勉」見つつ戴く。かわぐちかいじさん。漫画家になりたいという人には、絵を描くのが好きなのか絵を描いている自分が好きなのかを良く考えよ、と言ってあげるそうな。それで腑に落ちた。自分は後者だ。うん、漫画家になれなくてきっと良かったのだなあ。まあしかし、後者で漫画家になってしまった人だってきっといる。そういう人が「漫勉」に登場すると面白いな、とも思った。連休の最終日らしい終わり方となった。結局連休らしいことなどできずに、最終日でそれらしいことを何か探そうとする、勤め人の連休最終日。独り者なればこそこう言った味わい深い過ごし方ができるのだ。そしてそれ以外の生活などありえない。


2021-05-06 [長年日記]

_ 連休明けて初日。あと一日仕事したらいつもの休み。健康的に過ごしたいもんだと。『この世界の片隅に』3冊、今日届いた。映画の追体験。こうのさんの漫画、『ぼおるぺん古事記』以来。


2021-05-07 [長年日記]

_ 週末。夜ヨーガで、血中の酸素量が1割増すとかいう呼吸法を習う。やってみると何となく呼吸器がスッキリした気になったのは気のせいかもしれない。悪いことなど起こらないのならやってみたら良いのだ。それがそのうち悪いことを避ける術に繋がっていくかもしれないのだし。そう言えば「ヨーガ」とは色々な意味で「繋ぐ」という意味だ。思えば長くヨーガを続けている割にはその思想というものにはまるで届かない。死生学の参考書が続々と届いてちょっと辛い週末になるかも。。。


2021-05-08 [長年日記]

_ 土曜日。女子カーリング予選、日本・道銀チーム敗退となったらしい。ずっと予約録画してたが、今朝のR1のニュースで、カナダ・カルガリーの放送局スタッフがコロナに感染したために放送ができなかったらしい。そう言えばここのところ録画されていなかった気もする。試合の結果がデータとしてしか公開されていない状況で、このニュースを報道していたスポーツ解説者も解説に苦戦していたのが物悲しい。日本チームもなかなかの苦戦だったようだ。吉村沙耶香さんの悲しむ顔が想像されて、俺も物悲しいよ。しかしまだ北京五輪参加のチャンスはあるらしい。開催されればの話だが。日本五輪も開催はかなり危ぶまれている。感染拡大を懸念する人々が選手個人のSNSに「中止を呼びかけて」などと書き込む事例が多いらしい。池江璃花子さんがそのことに困惑をあらわした、などというニュースもあった。個人的にはそろそろ中止が表明されることになるだろうと感じるのだが、これに人生のかかっている人達には厳しいことには違いない。自分の発言とは知られたくない反面その発言が何かに影響を与えることを望んでいる。そういう矛盾した存在が生まれているということだ。匿名でいることにはそれなりの慎ましさも要求されるのではないか?我が身にも反省材料だが。

_ [読書] 新渡戸稲造『武士道』

読み続けている。1899年、新戸部氏38歳の手になるこの書は、日本文化と日本人に対する誤解を解くことが主眼と思われるが、そのためには時に和洋の類似の例を挙げある時には彼我の優劣を語る。ちょっとしたユーモア(例えば、婦人の『婦』は箒を持つという形意だがこれは箒を持って夫を攻撃または自身を防御するの意味ではない、とか)も感じられる。「愚妻」という表現を皮層的に受け取って女性蔑視と見るのは当たらず、自分と同体と見る故である。妻を褒め称えることは自分を褒めることと同じく悪趣味である、という感覚には同意できる。武士の社会は上から下まで「自己否定」で出来上がっていて、主君は天に仕え、士は主君に仕え、妻はその夫に仕え、それでいて彼らは彼らが仕えるものの奴隷ではない。武家社会に限定されることかもしれないが日本はこんなにも不思議な国だったのだ。この後この書は、武士の考え方がさらに民衆を感化させたこと、1899年現在武士道は生きているか、その未来は、といった記述へと続いていくようだ。青年新戸部稲造の新刊に驚きを持ち興味深く読み進めるアメリカ人読者のように続きを読もう。

終章に何か納まりの悪さを感じつつ、読了。体系としての武士道は消えゆくも桜の花の香の如く残るだろう、という読後感(必ずしもそう書かれている訳ではない)。まあ、2021年の人間にも時折は侍のような生き方が理想的のように思えることはあるので、少なくもその程度には武士道を思わせるものは生き残っている、と言えば言えるだろう。

_ 夕方からウォーキング。久し振りに三ツ池公園まで歩く。そろそろ暗くなろうという時間に到着。アヤメなのかショウブなのかカキツバタなのかわからない花が咲いていた。アジサイの蕾も出ており、ひと月も経てば雨の季節なのだと知る。その後、富士山盛りで有名な蕎麦屋が開いていたので入る。一度は食べたかったし写真で見るとそんなに大変な量とも思われなかったのでつけ天で注文。来たのを見て後悔したが迷っていれば蕎麦が伸びる。クライミング!始めは勢い良くズズッと啜っていたが、終盤は蕎麦を箸で口に押し込んで咀嚼・嚥下というそばっ食いにあるまじき戴き方となり何とか完食。だいぶ前になるが東白楽の「たち花」でわんこそば食べた時以来の大量の蕎麦。無理。もう当分そばはいいです。年甲斐無い。三ツ池公園で

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

_ うにゃ [富士山盛食べた後はそんな気分になりますよね、わんこそばまだやってるのかな?懐かしいですね]

_ けい [あんたも食べたことありましたかw たち花、やってるみたいですよ。良く長距離ウォーキングで前通る。]


2021-05-09 [長年日記]

_ 今日は暑かったようだが日中はずっと家に。夕刻ヨーガ。まあほぼいつも通り。昨夜久し振りにHDD容量足りなくて録画に失敗。「あっぱれKANAGAWA大行進」撮れなかったので金曜の再放送まで待つか。。。と思ったら再放映無い。5/8は放送休みだった。助かった。ちなみにデビット伊東氏の後はアキラ100%が服を着てMCやっている。最初の放映ではあまり気の利いたコメントが出なかったらしくずっと「スゴイ」しか言ってなかったような気もするが、続けてるうちに上手く回せるようになるだろうさ。お盆回すのはさすがに凄く上手だけど。タレント潰しの赤間アナがまた完璧にお盆使いこなすんだよなw 底意地が悪そうで付き合うと泣き見そう。そういう人にばかり惹かれる男っているよね、きっと。俺は違うと思いたい。


2021-05-10 [長年日記]

_ ある理由があって、今日は眠かった。というか、いつまでも何か夢が醒めてない感じで日中過ごしてしまう。理由は分かっていた。いやいや。何でもここに書けるわけじゃないから。まあ悪いことではなかったと思ってる。それはそれとして、ここ2日くらい考えたくないのに考えてしまうことに心が囚われていてちょっとこれはどうしようかな、と思ってた。歩いてても風呂に入っててもついそのことを考えていて、そのために不幸な気分になったというよりは、何故こうもこのことばかり考え続けてしまうのか、というそちらの方にそろそろうんざりしていた。せめて考え続けることをやめられない自分ぐらいは許してやらないことには。そう思ったのはまあ正しいだろう。それでもしばらくはやはりとらわれていたのだが、不意にその考えは何だかとてつもない解釈によって、実にあっけなくかつそれ以上考える価値の無い「終わった問題」となってしまったのだった。別に考え続けたから唯一無二の答えに辿り着いたわけじゃない。きっと普遍的に正しいわけではないだろう。しかし今たどり着いた解答は今の気分にはぴったりくる。そして何より笑える。どうせ考え続けても正解が得られる保証がないのなら、この答えでいいじゃないか。こういうところが数学の問題と人生の問題との大きな違いだ。そして恐ろしいことに、どちらも命に関わる場合がある、ということは共通なのだ。笑い事を書くにしかざらむ。笑いはこれ人間の本性なればなり。ラブレーさんは実に良いこと言った。

_ [読書] 『ダーク・ツーリズム』井出明、幻冬舎新書、2018。

読み始めてしまった。ダーク・ツーリズムは死生学絡みで知った言葉だったので、試験対策の参考書という位置付けだからノルマに関係無く好きに読んで良いの。で、このダーク・ツーリズムという事を言い出した人の1人は何とJohn Lennonだった。1996年、グラスゴー・カレドニアン大学教授とウィキペディアにあったので、あのジョンでは当然無いのだが、「愛と平和のためにダーク・ツーリズムをしよう!」とあのジョンがヨーコと共に呼びかけてきたとしても全然違和感は無いな。


2021-05-11 [長年日記]

_ 「うる星やつら」に出てくる坊主のこと「チェリー坊」って言うヤツ。お前、それ「錯乱坊」もしくは「チェリー」だからな。

あと、頭が痛いから薬局に行って「ノンスメルください」って言うヤツ。お前それアイスノンだからな。

_ なんか古い記憶が脈絡無く蘇る夜なのである。。。

_ ちょっと気がかりなことが起こって、思い出した。スマートな組織の上層部にはかなりの割合の「アイヒマン・タイプ」の人間がいる、という事。そしてこの人々は上意を遂行するにあまりにも誠実かつ有能過ぎて、結果自分が巨悪の遂行者たらんとしていることに全く気づかない、ということがあるらしい、ということ。

_ [漫画] 『しのび姫』砂川しげひさ、新潮社、1993。 

一昨日くらいだろうか、ふと砂川しげひさという漫画家のことが気になった。『寄らば斬るド』が読んでみたかった。長谷邦夫さんのパロディ漫画『バカ式』でしか知らなかったので。小学生の時に読んだ『バカ式』は衝撃で、『ゴルゴ13』も『ねじ式』も永島慎二さんの『フーテン』も原作よりも早く長谷さんのパロディでその存在を知ったのだった。『寄らば斬るド』は古書でもやや高いのでまたの機会に譲り、同じ作者の『しのび姫』というのを注文した。今日届いてたので今少し読んだところ。クスクスする。初めの2編くらいはそれなりに活躍するしのび姫は、その後、作中に全く出でこないか出てもコマの隅にチラッと見えてる程度、という感じ。これで15年持たせたというのがなんかスゴイ。すごくシンプルな絵なのにしのび姫色っぽい。作中に「現代のセックスシンボル・チッチョリーナふうの存在」なんて書いてあって、あーあの時代かーという感慨のクスクス笑いが止まらん。読みながら幸せな眠りを迎えたいんだけど面白過ぎたらどうしよう。まあそれも良いさ。

_ 『ダーク・ツーリズム』さらに読んでいる。本書によると北海道にはダーク・ツーリズムの舞台が沢山あるということで、地元民にはむしろ見えていなかった北海道の姿が見えてくるような気もする。この疫病が落ち着いたら、小樽も稚内もそういう視点で観にいくのも良いだろう。帰省ではなく、旅人として。

_ 日付変わった。『しのび姫』読了。すげえ面白くてヤバかった。声出して笑った。目、覚めちゃったよ。


2021-05-12 [長年日記]

_ 2週間ぶりかな、水曜夜のヨーガ。いつもこのクラスは良く動くのだが、あまり応えなかった。ちょっと体調が良い。暑くなってくるのでそろそろ使い捨てマスクにしようかと思ってるところ。

_ [漫画] 『新九郎、奔る!』第7巻、ゆうきまさみ、小学館、2021。

今日新刊発売日。応仁の乱も終盤、疱瘡・麻疹・赤痢と次々疫病に襲われる京。山名宗全と細川勝元は乱の終結に腐心し新九郎は京と荏原の往復に大童しつつもさらに大きな存在になっていく。この単行本の装丁、タイトル文字が特殊な印刷になっていて他の本と重ねるとやがてくっついてしまいそう。唐沢なおきの『ヤプーズ』の装丁ですっかり懲りたので、こういう特殊な装丁の本にはハトロン紙でカバーをつけるしか無いかと。

_ 今日も何となくマジーヌのこと考えたりしてた。これは恋だなw 「知らないくせに雑に否定すんなーー!」というセリフは流行って良い。『仮面ライダーセイバー』に出てるアンジェラ芽衣さんがハチャメチャマジーヌ好きで笑える。「てれびくんの組立ふろく、撮影の合間につくった手作りマジーヌたんかわいいね今日から私がママだよ」「マジーヌたんのカード欲しいからウインナー買おうかな」ニチフリのふりかけも是非。俺は買った。#マジーヌたんしか勝たん ← いや、この日記でハッシュタグ付けても何にも起こんないから、自分。


2021-05-13 [長年日記]

_ いつものことかも知らんけど今週は集中力に欠けてる。心当たりはあるんだよな。とりあえずコロナとかとは関係無いが。

_ [漫画] 『薔薇はシュラバで生まれる』笹生那実、イースト・プレス、2020。

この漫画、気にはなってたんだ。面白かった。萩尾望都が出したLPのことは、高校の部活がアレだったものだから知ってた。「アシスト・ネコ」という曲の音楽、少し覚えてる。志村けんがやってた「あ〜あ」の曲とアレンジ似てるんだ。歌詞は頭に入ってなかったが、この漫画のテーマである「シュラバ」、つまり締め切り前の漫画家とアシスタントの状況を歌っていたのだった。まさに70年代に少女漫画家たちが使った呼称であるとのことで、「おシュラ」などとも呼ばれるとあり、ちょっと微笑ましくなるが現実は生き地獄であろう。高校時代の部活も漫画でこそなかったが、文化祭直前とかはおシュラだったなあ。そのおシュラの最中の眠気覚ましに先生とアシスタントたちの間では怪談話が交わされるというのは面白かった。美内すずえさんは特にその名手とか。そういえば高校時代の古典の先生にも怪談の名手がいたのだが、私は当の怪談を聞いた事が無い。授業中ほぼ寝てたからである。沢山寝たのにあまり育たなかったのにも理由はあったと思う。


2021-05-14 [長年日記]

_ ちょいとは仕事が乗ってきた、と思う間も無く週末。来週前半は軽く「おシュラ」かな…?夜ヨーガ。快適。


2021-05-15 [長年日記]

_ 学習センターに本返しに。帰り、久し振りに伊勢佐木町をブラブラして馬車道から弁天通りを通って桜木町駅へ。ロープウェイ、やはり低いなw

_ 金継ぎして使ってたお皿が割れたので何か気の利いたやつ買おうと横浜・高島屋へ。高くて嫌いなデザインのしかなかったのでここで買うのはやめた。たまたまやってた生花展を冷やかす。思いの外お喋りが多い。生物としての植物に関する蘊蓄とか蕾が開いてないといった生物的・即物的な会話が多く聞こえてきて、ああ、これは必ずしも芸術の展示と捉えなくとも良いのか、とある種納得。花が好きなら生花もそう言う目で見ても不味いと言うわけじゃ無いだろう。作家の意図には関わらず。しかし、見えそうでいて見えない、けれども確実に何かの意図はあるに違いない(でなけれは展示など不要でやはり野に置け、と言うことになるだろう)これらの作品の意図を汲めずに私は戸惑っていた。この小さなルピナスはどうして建物の模型の影に隠すように生けられているのか?すらりとした緑の茎に鮮やかな赤い花のような組み合わせがいくつか眼につく。切り取られた花の枝は無作為のように見えて、それでいて枝の一方にだけ花と蕾の並んでいるものを選び、その開花した花と開花するであろう花が上方を仰いでいる。自然の中や自然を模した環境の中に生まれた草木の命を折り取って、それが元の環境にいた様子を、作家は主観を交えて再構成して我々の眼前に投げ出している。その花が生きていると見えれば見える程に、まるで生首を捧げられているような血生臭さを感じた。野からただ一輪摘み取られて衆目に晒されているという状況は、おそらく異常な状況なのである。それにしても、ミッキーマウスって花は、まんまミッキーマウスだ!結局お皿は地下街にあったちょっと良い食器屋で購入。

_ 夕食摂ってから「あっぱれ!KANAGAWA大行進」増刊号見る。実はアキラさんのMCになってから気になっていることがある。以前スポンサーだったアサヒビールと横浜銀行がスポンサーを降りたようなのだ。前者は、ランチの時間にCMを差し込む手法が今では珍しいものだと思ってただけに残念。古い例えだが、藤田まことのてなもんや三度笠なんかでは劇中に「当たり前田のクラッカー」なんてのがあった。横浜銀行は、ペンギンの親子の粘土アニメ(?)のCMが結構好きだった。どっちも見られないの残念。予算も心配だ。TVK頑張れください。このあと大学の通信課題やろうかと思ったがやめた。明日早いうちにやってしまおう。


2021-05-16 [長年日記]

_ 昨日買ったお皿。

昨日買ったお皿 う。画像回転してしまった。

_ 昨日見たロープウェイ。

昨日見たロープウェイ

_ 放送大学の通算課題をWeb提出で提出。4択問題なので即座に正解が示される。ほほ、全問正解。しかしこの通信課題の点数は成績にはほぼ関係無く、提出さえすれば単位認定試験を受ける事ができる、というモノ。もはや当たり前だろうが、今期も自宅で受験ということになる。今日の夜ヨーガのテーマは手足の関節にアプローチする、というやつ。なんか手首足首が暖かい気がする。眠くなってきましたぜ。。。


2021-05-17 [長年日記]

_ もう梅雨かね。湿度高く、エアコンの除湿を結構低温にしないと効いてる気がしないという。調子悪くなりそう。あーそうか。明日は少しファン回してみよう。ファンファンファンファン 宇宙人もやって来る。


2021-05-18 [長年日記]

_ 色々な理由で久しぶりにちょっとメランコリック。先日読んだ『薔薇はシュラバで生まれる』の影響で、山岸凉子『天人唐草』と樹村みのり『カッコーの娘たち』とくらもちふさこ『わずか5センチのロック』など、ほとんど昨晩のうちに読んでしまった。山岸凉子さんはもっと読みたい。女性向け漫画は読みにくいと思ってたのだが、そうでもなかった。


2021-05-19 [長年日記]

_ メランコリックな状態で、自分でもわかるようなレベルの低いプレゼンを、それでもせねばならぬ。そういう機会を久々に経験。そうか。これがいわゆる「おシュラ」って奴だったのね。悪い予感は当たる。予感があるのにどうすることもできない、ということはある。金もらって仕事する人のキビシサって奴。

ガッキーついに結婚とか。なんか当たり前のように星野源が相手なんだとか。もうちょっと意表ついて欲しかったが、人妻になるからには仕方無い。これからは星野源からガッキーをNTR妄想を現場に生かすようにしよう。良いニュース。『ジョジョリオン』新刊買ったら、帯に第6部ストーン・オーシャン制作決まったと。空条徐倫の声優さんはファイルーズあいさんと言うエジプトの人とのハーフなんだとか。アラビア語のできる声優さんだそうで。楽しみだな〜。特に、話の冒頭でいきなり看守に自慰行為を目撃されたって喚くところからはじまるはずなので、そこが特に楽しみだ。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

_ うにゃ [どちらもうれpニュースだね!]

_ けい [いえ、ガッキーの結婚に関しては、人のハッピーには興味無いのでうれpくは無いです。ガッキーが人妻になったと言うことを自..]


2021-05-20 [長年日記]

_ 今日は休み。ベヨネッタのアニメ見た以外に特に大したこともしなかったが、何となく、気に入らない奴には自分の中だけで勝手にレッテルを貼り付けるとそいつのことが何と無く許せるようになるんじゃないかと思いつく。曰く〇〇はいつも偉そうにしてるが実は尿道〇〇〇ー大好きなんだよな、とか。ちょっとそいつに勝ったような気分になったりするが、所詮虚しい勝利なのでもうやめようと思う。

_ 自分の長年日記読んでたら若竹七海『閉ざされた夏』を読んだ、と書いてあった。全く記憶に無いので古書を取り寄せてみて1/3ほど読んだが、やはりほぼ記憶に無い。日記には日本酒飲みながら読んだ、と書いてあったので、それで記憶から消えたのかと。酒って怖い。ちょっと覚えてた気がするのは、「しくしく痛む」がどういう痛みなのかわからない、と言う話。たしかに、こう言う感覚って「ああ、こう言うものか」と自分を納得させるうちに学習するものだから、同じ言葉を使ってても他人と自分では指すものが全く違うことはあるだろう。クオリアの問題だ。あなたの赤と私の赤は違うかもしれない。にしても、何度も同じ本を新鮮な気分で楽しめることは喜ぶべきなのだろうか?もしその本が結果的にくだらないものだったなら、何度もそのくだらなさを味わうことができて嬉しいだろうか?これはあれだな。「お前は今まで食ったパンの枚数を覚えているのか?」ってやつだな。つまり、覚えてないことはあまり重要じゃ無いと言う割り切り。あ、いえ。『閉ざされた夏』は面白いです。今のところ。登場人物の掛け合いが良い。河あきらの漫画を思わせるような良さがある。伝わんねえだろうなあ。でももしかすると、以前読んだ時も1/3くらいまでは面白かった、と思っていたのだとしたら。。。それはそれで良いか。

_ 山岸凉子さんの漫画はもっと読まねば、と思って『レベレーション』第1巻を求める。届いた。このジャンヌ・ダルクを描く作品は冒頭いきなし火刑に処されようというシーン。ジャンヌ・ダルクのこともあまり知らないなー。映画もいくつか作られてたな。リュック・ベンソン(iPhoneで『ベンソン』って入力すると『ベンさん』になった。六本木のベンちゃんって歌あったよな。)版もあるけど、イングリット・バーグマン主演のも見たいな。


2021-05-21 [長年日記]

_ [漫画] 『あせとせっけん』11、山田金鉄、講談社、2021。

完結。きっちりと結婚式の準備から出産まで描き切った。と言う達成感は理解できる。自分としてはもっと匂いフェチ要素が強かったら良かったなあ、なんて思うけど仕方無い。金鉄さん、完結おめでとうございました。

追記。この単行本、カバーそでにいつも料理のレシピが載っている。今回の巻のその部分に「修羅場メシ」と言う言葉。漫画の現場には今も「おシュラ」が息づいている。


2021-05-22 [長年日記]

_ いっぺんに、という訳じゃないけど急須とティーポットを割ってしまった。金継ぎという選択肢もあったのだが下手さ加減にちょっとうんざりしていて、新調するために、先週お皿を買いに行ったお店にまた出かけた。急須もいろいろなものがあるが、今は一様に内側にメッシュが付いている。ちょっと気に食わない気もしたが、その中のあまり大きくない朱泥のものを購入。お茶というとどうしても朱泥でなくてはおいしく出ないような気がしているのが不思議だ。ティーポットは透明なのがよいと思った。陶器が主体の店なのでここで買うのは止めた。

出かける前も帰宅してからも、Win10PCにもともとインストールされていたGrooveミュージックでいろんな音楽を聴き続けている。結構前になるが、放送大学でハイパーソニックに関する講義を聴講した後に中古で入手したハイレゾ再生環境を今頃になって使い始めた。ハイレゾ音源なんてほとんどない癖に、ほんとにハイパーソニックが出てるかどうかもわからないスーパーツィーターの安いやつも見よう見まねでスピーカーにくっつけた。Grooveミュージックは一応ハイレゾ再生に対応してるらしい。でも肝心のハイレゾ音源が二種類しかないので、今までiTunesで聞いてきたジャンルめちゃくちゃな音楽ライブラリをシャッフルして聴き続けてるという訳。当然ハイパーソニックなんか出てないんだけど、今までのPCのスピーカーで聴くよりはかなりいい感じ。ヘッドホンで耳だけから音を聞くのとはちょっと違う。家族とかいないからこういう楽しみ方ができるんだろうな。Grooveミュージックで再生してると、勝手にアーティストの画像が表示されるのも面白い。それはシーナ・イーストンだったりアリアナ・グランデだったりキッスだったりウラジミール・アシュケナージだったりジューン・テイバーだったりダイアナ・ロスだったりボビー・コールドウェルの年取った顔だったり、ケイト・ブッシュの年取った顔だったり久々に見るジャンーリュック・ポンティだったり。おや、この顔ドナルド・フェイゲンなのか?とかボズ・スキャッグスと高田純次って似てるなあとかポール・ウェーラーの顔ってちゃんと見たことなかったなあなんて、いろいろ面白がってる。アニソンや特撮の画像も表示されたり、歌の歌詞も表示されたりしたらいいのになあ。


2021-05-23 [長年日記]

_ [読書] 『閉ざされた夏』若竹七海、講談社、1993、1998(文庫版)。

という訳で夜中に読了。2005年に一度読んでいたらしいのだが、最後まで全く覚えていなかった。誰が犯人なのかも。犯行動機は結構印象的なものだったのに、かくも記憶に残っていないとは。2005年に読んだ時には、日本酒を飲みながら読んでいてとうとう750ccが一瓶空いた、と日記に書いてあったから、恐らくその時は面白く読んだのに違いない。或いは作者の才能に嫉妬して記憶を封印した、ということも考えられる。その時の読書の動機は、学芸員の仕事に興味があって、ということだった。この作品は確かに学芸員たちの仕事ぶりが多く描かれているのだが、彼らの勤める博物館(文学記念館)というのはちょっと複雑な成立をしており、当時の自分の興味にその点で応えるものではなかったことも、内容を記憶していない理由の一つかと思う。そんな訳で、一冊のミステリが二度楽しめたことは喜ばしい…とは言いにくい。1度目を楽しんだ記憶自体が存在しないためである。嫌な記憶とかもこんな風に綺麗さっぱり消えてしまったらどんなに良いだろうか。残念ながら、記憶に残る嫌な経験をするときは素面であることが多いから、それを同じように綺麗さっぱり忘れ去ることなどできないだろう。

_ 『コリン・ウィルソン音楽を語る』には共感できるところが少なくて実は読み渋っている。一方で死生学の参考文献は共感できるところが多くはあるが、そればかり読んでいると流石に気が重くなってくる。それで、読み掛けの楠木新さんの『定年後』を読み出す。このタイトルにある状況もそんなに遠いことではなくなっている。本書を知ったのはNHK R1の早朝の番組で、出版年は2017。最後の章が「死から逆算してみる」というサブタイトルで、まだ読んでないがやはり死生学からは切り離されていなかったと言う出オチ感もありながら、面白く読み進んではいる。高齢者同士の話し合いの場では、「生活感」という共通の部分を持っているために女性同士では話し合いが円滑に進むが男性同士は意見がぶつかることが多い、とか、男性はリタイア後も管理職であった頃のように振る舞ってしまい外での付き合いがうまくいかないとか。私にはあまり関係ないかもしれないな、と思いつつ面白く読んでいる。今も昔もほぼ管理職ではないし、会社内に限らず人付き合いは無いと言っていいくらい無いから。これが状態なのだから孤舟をかこつようなことにはならないのでは無いか。。。いや、健康を害してしまった場合はそうは行くまい。


2021-05-24 [長年日記]

_ メランコリックな状態はしばらく続いている。これが酷くなると、"普遍的に価値のあること"なんてどこにも無いのでは無いかと言う具合になってしまう。もともとそんなものなど無いのかもしれない。賢い人はそれを知っていて、価値なんかなくても生きられる術を身につけているのかも知れない。しかしそれが本当に無いのだとすると、生きることにも意味は見出せない。死生学に照らしてみると、良く生きることが出来ないのだから死に方だってどうでも良い、何なら今でも良い、なんて言うことになりかねないだろう。では本当に価値あるものなど無いのだろうか?そんなこと思いながらも夜のヨーガに。やっているうちに思ったのは、これは価値あるものを求める行為ではなく、本来のあり方を見つけるための方法論なのではないかと思った。仮にうまくいったとしても、それは本来のあり方なのだからせいぜい当たり前に戻っただけでありそれ以上に何か素晴らしいものを与えてくれると言うわけでは無い。柔軟な身体を手に入れるための訓練ではなく生き方に関係したものだ。だからこの道をできるだけ外れないようにすべきなのだ。仮に足腰が立たなくなってもヨーガを行うチャートラ(生徒)であり続けるべきだ。そこで言われるヤマとニヤマも、それを守ることができたとしてもせいぜい当たり前の状態に行き着いただけで、それを戒律のように守りさえすれば悟りが得られるという保証のようなものでは無い。ただその道をなるべく外れないように。仮に何かの偶然によって自分がとんでもない大罪を犯してしまうようなことになったとしても、その道がもはや自分の前に続いてはいない、などと思ってはならないのだろう。本来のあり方さえ価値のないものであったなら、そもそも自分は存在すべきでは無いものだ。本来のあり方にたどり着けた時に、そんな厳しい問いに与えねばならないのかも知れないが、今はその本来のあり方に戻るためのことをすれば良いのだと思う。それは渇望から逃れられる可能性なのだから希望である。それと同時に、特別に良いことは与えられないのだから絶望でもある。希なる望みと絶たれた望み。どちらであれ自分には大変望ましいことのように思われる。『定年後』にはこんなことは書かれてはいなかったが、本当に定年後に何も見つけられなかったとしても、ヨーガだけは私と共にあることだろう、そうあろうとさえしていれば。

_ [漫画] 『絶対可憐チルドレン』19、椎名高志、小学館、2009。

これもう60巻とかになるらしいんだけど、ちょっと集中的に読もうかなと。で、蕾見管理官(80歳超えてる美人)がエロいセリフとして「あなたは今まで自分が食べたパンの数をおぼえていて?」ってディオさまのセリフ言うの。椎名さんのこういうギャグ大好き。

_ 続き。おまけ漫画の紫穂のセリフ。「これは萌え?萌えているのは私?」だから椎名さんのこういうギャグって大好きさ。やばし、寝不足になるかも。

_ [漫画]『絶対可憐チルドレン』20、椎名高志、小学館、2010。

さらに続き。巻頭いきなしアニメ版の声優3人の描いたモモンガ・桃太郎の絵が載ってる。中でも戸松遥のヤツw うーむ只者ではないと思ってたが、超・画伯だったか(このことはアンサイクロペディア・戸松遥の項にも書かれてたw アンサイクロペディアなんて久々に読んだよ。ここへの寄付って相変わらずどうやれば良いかわからない)。懐かしいなあ。薫が平野綾、葵が白石涼子、そして紫穂が画伯。


2021-05-25 [長年日記]

_ というわけで『絶対可憐チルドレン』読み続ける。この感じでは最新巻(61巻)まで一週間と掛かるまい。16年間も続いてるギャグ漫画。チルドレン、もはやチルドレンでは無いような。


2021-05-26 [長年日記]

_ 今宵満月でスーパームーンで月蝕。いずれも見られなかったが、体の調子がおかしいとしたらそれは満月のせいなんだ、とは今宵のヨーガインストラクタ先生の言。今日もヂモヂーかった。

_ 追記。部分食はまだ終わってなかった。ちょっと曇り空の21:30。


2021-05-27 [長年日記]

_ 万年筆でノート付けるのが最近ちょっと楽しい。パーカーの細いのと太いのがあるが、こうなると中間の太さのも欲しくなる。でも一番使い勝手の良いのはパイロットのデスクペン。カラーインクもいくつか持ってるので利用せねばと。数年前に何本かダイソーで買った万年筆も実はなかなか書きやすかったりする。このペンの良いところは、カートリッジがペリカンその他に適合するヨーロッパ共通仕様のヤツ、というところ。

_ [漫画] 『天才バカボンのおやじ』1,2,赤塚不二夫、竹書房、2007。

今朝未明に山岸凉子『レベレーション』読了してしまい、今寝床で読んでるのがこれ。この本、実は小学校の時に少し読んだことがある。札幌という都会から転校してきたマセた同級生が貸してくれたのだったと思う。いろいろ思い出深いエピソードがあるのだが、その一つ:パパがバカボンに「赤ちゃんはどうしてできるの?」と聞かれて「そとであそびなさいっ!!」と叱りつける。ホントのことを言いたくないからじゃなくて実はパパも知らなかったという話。そのあとママに尋ねて真実を知ったパパのセリフが「ママのH!!ママきらいだ!!」。ママの隣にはハジメちゃんもいてママと同じ反応をしている。つまりハジメちゃんは全てを知っているのであった。それにしても小学校の時、セックスとは何なのかを知ったか知らなかったかの頃にこんなもの読んじゃったんだなあ。道理で童貞をこじらせる訳だよ、自分。小学校の時に読んだのはダイジェストだったのだろうか、今読んでる竹書房版には知らなかった話がいくつも載っている。その一つに、「怪僧ケツプーチン」というのがあって、この怪僧は、ヒトのおケツに醤油付けて舐めながら酒を飲むのが趣味という物凄い話。バカボンパパのおケツは最高に美味いらしく、流石のパパも恥じらうことしきりなのであったw ちなみに空手家のおケツはカラいんだってさ。で、考えるのは、赤塚先生は実際にアシスタントのおケツに醤油刺して舐めるくらいのことはきっとしたことあるだろう、ということ。面白い作品を作る人って、その人自身がその作品以上に面白かったりするんだよね。カフカだってカフカ作品よりカフカ自身の方がよほど変わってるしさ。てなわけで今夜も寝不足かにゃあ。


2021-05-28 [長年日記]

_ ご家庭のカレーが食べたくなってSBの赤缶と野菜と豚肉買ったんだが、帰宅したら飽きてるかもしれぬ。昼のうちに『絶対可憐チルドレン』が10巻くらい届いてるので今夜はフィーバーだぜ。でもそれでもまだ既刊分の半分くらい。アニメも見ちゃおうかなー。もうすぐ家に着く。最近わりと節制してるせいか夜のヨーガはだいぶ動けた。

_ 帰宅。カレー作った。んが、興味本位で買ってあったスリランカカレーのスパイスと赤缶と使いきって、それでも物足りなくていつものようにクミンとかコリアンダーとかカルダモンとか大量に入れて結局いつもの味になったでござる。まあ良いや。明日はもっと旨くなってんだろうな。ほほほ、辛い。空手家のおケツより辛い。

_ カレー作ったので、引き続いてカレイの煮付けを作ってる。いや、スーパーで旬って書いてあるの見て「こっこ」が入ってるのも確認したらどうしても食べたくなったんだよ。オヤジギャグに命かけてるわけじゃない。う、生姜買うの忘れた。いいや、鷹の爪で辛くしよう。辛いもの大好きかよ。はい。ちなみに落とし蓋は木のやつ使ってるんだけど、普通に保存しとくとすぐカビるじゃない。だから冷凍庫で保管してるの。これおすすめですよ。冷凍庫にスペースあれば、だけどな。


2021-05-29 [長年日記]

_ 暑い中をいくつかの用事を足しに横浜駅近辺へ。カラーインクを幾つか購入。何年かぶりにGペンなんかも。漫画でも描くかな。最近浦沢直樹の『漫勉』見てるし。


2021-05-30 [長年日記]

_ [漫画] 『エコエコアザラク』古賀新一、1975-1979、秋田書店。

『絶対可憐チルドレン』読んでる傍らで、気になり始めて『エコエコアザラク』を読み出した。ううっ、面白いじゃないか。黒井ミサは基本残酷で「汚れた」魔女(“魔女っ子"も含めて、汚れていない魔女なんて存在しない、『まどか☆マギカ』見て以来ずっとそう思っている。ガールズ戦士たちもそんなふうに見えちゃってるので困ったもんだ)なわけだが一方明るく能天気な若い女の子、という面もあり、振幅が大きい。連載中はそういうのも画風も好きじゃなかったが、今読むとそこがむしろ面白い。2018年に亡くなった古賀先生もカバー袖で自分ではコントロールできない、しかも描く度に美しくなってきた、といったことを発言されている。それにしてもミサはちょっとしたことで人殺し過ぎ。一話読む度に「あ、また殺した!」って感じで、趣味の悪い天丼を多用するお笑い芸のように見えてきた。こんな子がクラスメートだったらちょっと学校生活がワクワクするよな。続く。

_ お昼ご飯はレトルトのご飯と作り置きのカレー、そしてみそ汁。最近は手軽で美味い顆粒の味噌汁を使ってる。ペースト状のやつはどうやっても袋を切るときに手についたり、そのペーストのついたままの袋をプラゴミに出すのが嫌な気分で最近使ってない。味噌から作る手もあるが作りおくとすぐイタむのは周知の事。で、顆粒に落ち着いてる。美味いよね、「これでインスタント?」って昔五代目柳家小さんがCMでやってたのも顆粒タイプじゃなかったかな。で、手軽なので色々な実を用意する。たとえばボンゴレで使うような剥き身の冷凍アサリ。これはとても手軽。一杯分のお湯を小鍋で煮立たせて投入して、その汁に顆粒を入れれば完成。今日は「ながらみ」。昨日スーパーで見つけて、ピンときて買った。直径3cm弱の小さな巻貝。二枚貝だと茹で上がればパカッと開くからわかりやすいが巻貝はわかりにくい。まあ3分程度煮立てた。貝の味噌汁とか茹でガニとか、生きてる素材から調理するのって呪いを受けそうでちょっと怖いです。黒井ミサに呪い返しの呪法教えてもらおうかな。なるべく苦しめたくないので水から煮るのはやめた。で、カレーに合うかはともかく、味噌汁の具としてはもう最高。しかも、貝の中身も爪楊枝で簡単にほじり出して食べられる。これがまた美味い。ただ、フタが足の小指の爪くらい小さくて薄いので、口に入ると上顎の裏に張り付いたりするのが厄介。まあティッシュで拭き取れば簡単に取れるから大丈夫だ。また見かけたら食べよ!

_ 追記。大事なこと書き忘れた。ながらみは別名「ダンベイキサゴ」って言うらしい。津軽地方とかで「だんべ」って言うとちょっとオツな意味になるのですけど、見た感じそれを想像させるような形ではない。二枚貝ではないし、な。それにつけても、なぜあれはあんなにも二枚貝に似ているのだろうか?もしかすると、カマキリとミズカマキリが別種なのによく似てるのと同様の収斂進化の結果なのではないか?ちゃんと研究すればきっと放送大学の卒研になるな。


2021-05-31 [長年日記]

_ 週明けたでござる。とりあえず『エコエコアザラク』は8巻まで読んだが、まだまだ続きがある。汲めども尽きぬ漫画の泉。夜ヨーガ。


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